アサヒロジスティクス(横塚元樹社長、さいたま市大宮区)は2月3日、帝国ホテルで70周年記念式典を開催した。

同社は1月28日に70周年を迎えたが、前身である「旭運輸」は横塚社長の祖父の元吉氏が「運送業をみんなが憧れる職業にしたい」という思いで設立。当初は、戦後の混乱期に陸軍払い下げのトラック1台でのスタートだったという。

原乳輸送から始まり、温度管理された食品輸送事業に参入、1985年には同社長の父である正秋氏が長期経営計画に基づき、食品総合物流へと業務の幅を広げていった。

横塚社長は、2013年に社長に就任すると、「日本の食生活を支える物流インフラ企業」という経営理念を掲げ、「物流業界を誰もが働きたいと思える業界にしていきたい」と誓った。

同社長は、「東日本大震災をきっかけに、東北・北陸からも仕事の依頼があり、それに応える形でエリアの拡大、充実につながった」と振り返ったうえで、東日本全域のエリアの充実、人材基盤の充実、そして省人化などの投資を通し既存事業を支える基盤の充実の「3つの充実」をはかっていくとし、年内に青森県八戸市に共配センター、関西地方への本格進出として、来年2月に大阪府茨木市に物流センターを開設すると報告した。

同社長は「物流がインフラ企業であるためには、対応し続けることが重要」とし、「電気やガスなどのインフラと同様の安定性を持ち、川上から川下まで安全に任せてもらえる会社を作っていく」とあいさつした。

また、同社の荷主企業であるスーパー・ヤオコーの川野幸夫会長とセブン―イレブン・ジャパンの青山誠一常務、日本アクセスの佐々木淳一会長らが祝辞を述べた。

川野会長は40年に及ぶヤオコーとアサヒロジスティクスの関係に触れ、「信頼関係と切磋琢磨を通じて、お互いに発展してきた」とし、「まさに私たちにとって、ロジスティクスは経営戦略上、非常に重要な位置にある。その重要な役割をアサヒロジスティクスに任せている」として感謝を述べた。

◎関連リンク→ アサヒロジスティクス株式会社