藤井運送サービス ウズベキスタンに現法設立「今後の可能性を大いに感じている」
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藤井運送サービス(藤井稔弘社長、堺市中区)は、ウズベキスタン国内での物流網の構築を目的に、現地法人フジヤマロジスティクスを設立した。藤井社長は、「2021年と2024年の2度、現地を訪問したが、その目まぐるしい経済発展に感動した。平均年齢も若く、子どもが非常に多いことから今後の可能性を大いに感じている」と語る。
外務省のデータによると、ウズベキスタン共和国は国土44万8969平方km(日本の約1.2倍)、人口3570万人。主要産業は綿繊維、食品加工、機械製作、金、石油、天然ガスなどでGDPは908.8億ドル(2023年)。失業率は8.4%(同)。同社長は、「121か国が参加する『安全認識指数2023』で、安全な国ランキングの第1位を獲得しており治安が良い。深夜に女性1人で出かけられるほどで、日本より安全かも。街もきれいで、真面目で勤勉な国民性が表れている」と太鼓判を押す。
同国の物流について藤井社長は、「欧州まで大型トラックで8000kmにも及ぶ長距離輸送は行われているが、国内物流はウーバーのような民間人によるものがほとんど」と現状を説明。「倉庫で保管、在庫管理、ピッキング、出荷といった日本式の物流サービスを当社が提供していきたい」と意気込む。
また、「失業率が8%を超えているため、現地の雇用創出に貢献したい」とも。「今後、学校教育のカリキュラムに日本語が追加されるという話も聞いており、将来的には、日本にドライバーとして出稼ぎに来てもらうことにも挑戦できれば。親日家も多く、日本で働くことも心配ないはず」と青写真を描く。
運送業界で20年以上のキャリアを持ち、知識と経験を生かして電子書籍を出版するなど活躍の場を広げる藤井社長。「これまでに培ったノウハウを活用し、ウズベキスタンの発展に貢献できれば」と語る。現在、「ウズベキスタン物流プロジェクト」として投資家、パートナー企業を募集しており、「今後はクラウドファンディングも計画している」と呼びかける。
◎関連リンク→ 株式会社藤井運送サービス
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