愛知県大府市に営業拠点を置くアガガスネットワークサービスでは、澤田幸徳社長が代表に就任した2022年6月から社内改革を積極的に進めてきた。

 

同氏はドライバー出身。それゆえに「ドライバーの気持ちがよく分かる」と言い、同じ目線に立って働きやすさを重視した職場環境の改善に努めている。

 

コンプライアンスを遵守してホワイト化を推進、企業ロゴやトラックのデザイン、ユニフォームも一新し、自社のみならず運送業界のイメージ向上も意識する同社長。「DX化もその流れの一つ」として自然に取り入れ、2024年にはウイング、平、クレーン付きなどの自社車両18台すべてのデジタコを通信型に。トランストロン(横浜市港北区)が販売するドライブレコーダー一体型の「DTS―G1D」に切り替えた。

 

以前に使用していたSDカードタイプのデジタコは、印刷しなければその日の動きが見られず、読み取り不具合もあったという。

 

澤田社長は、「ナビも付けたいと考え、複数の展示会で数社の製品を比較するなか、理想的とも言える1台に出会った」と説明。トランストロンの販社担当者とのコミュニケーションの取りやすさも決断を促すひと押しになったようだ。

 

 

澤田社長だけでなく、同社管理者の満足度は高く、とりわけドライバーの位置情報をリアルタイムで把握できるようになったことで動態管理がスムーズに。「積み下ろしに何分かかっているかを把握できるため、配車担当は次の指示を出しやすい。モニターを見れば天気や事故情報が分かり、特にこの時期は北陸方面など雪が心配なので助かっている」という。

 

また、「ドライバーに直接メッセージを送れる機能も便利。ナビ画面にメッセージを表示させられるので、ドライバーも急な電話着信に慌てることがなくなり安全」とも。

 

さらに、「7インチの大画面タッチパネルは見やすく、ベテランドライバーもすぐ操作に慣れた」とし、「荷積み、荷下ろし、待機、休憩のほか休息ボタンがあり、宿泊を伴う運行の時間管理でも役立っている」という。

 

「給与は1分単位で計算している」という同社では、デジタコデータをフル活用し、ペーパーレス化も進めている。澤田社長は、「全車導入には費用も掛かったが、それ以上のメリットがあった。コンプラを可視化したい運送会社には良いのでは」と語る。

 

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◎関連リンク→ 株式会社トランストロン