感染症対策の切り札としてだけでなく、発熱や筋肉痛といった副反応が話題ともなっているコロナワクチン。

世間では不調が発生した場合に備えて利き腕の逆へ打つという流れが一般的なようだが、先日話を聞いた愛知県の運送事業経営者は右腕に接種したとの回答。不思議に思って「左利き」かと尋ねると「右利き」。さらに理由を聞くと「運転時におけるマニュアルシフト操作に備えて、あえて右腕へ打った」とする考えを明かした。

ワクチンの是非に関しては冷静な見方から極端なものまで幅広い見解が示されており、接種の有無は個人的な判断に委ねられるべきだが、家族や会社、周囲の環境で少なからず同調圧力が生じているのも事実。

医療従事者や高齢者から始まったワクチン接種が今後広い世代や職業へと広がりを見せるなか、ドライバーへの投与には副反応への配慮とともに「どちらの腕に打つか」というシンプルな選択も、その先の想像力が求められるようだ。