広ト協の「とらビズ!」 広がるアイデア活用、発案者が独自にPR
広島ト協の青年部協議会(西尾義輝会長=中国陸運社長)が運営する学生対象のビジネスコンテスト「とらビズ!」。昨年、物流から想起する特徴を持つオリジナルキャラクターの製作と活用を提案し、最優秀賞を獲った中村早希さん(安田女子大学、当時4年)。コンテストに関わり「業界を多くの人に知ってほしい」と考えるようになり、社会人になったいまも独自にPR活動を続けている。
コンテストは、物流業界の〝認知度がイマイチ低い〟ことを利用し、テーマに沿って学生自身が調べ、課題解決策を立案するなかで、業界の面白さや可能性を知り、将来の就職の選択肢にしてもらうことが目的だ。
中村さんは昨年、物流からイメージする見た目の特徴や性格を持ち、ストーリー性のあるオリジナルキャラクター「アラトラ山の仲間たち」を製作。ターゲットは幼児・小学生、学生、20~40代の親と3世代で、幼少期から物流に親しむことで就活の時期に選択肢に入ることを狙った。協会主催の行事で使うなど身近なところから認知を広げることを提案した。
実は中村さんは、一昨年の第1回大会でもドライバーの休憩場所としてコンテナハウスを活用する案で最高評価を受けており、とらビズを通して「業界を知ることができた」という。同時に「人手不足へのアプローチが普通すぎる」とも指摘。一つの切り口として、在学中に独自にLINEスタンプを2パターン製作。同キャラのXのアカウントを設けて情報発信も行うが、社会人になったいまも無償で関わり続けてくれている。
なお、今年のコンテストは、PRのキービジュアルに同キャラが初めて公式的に活用された。とらビズは3年目。物流業界の人材育成が目的ではあるが、学生からアイデアを出してもらうだけではもったいない。彼らの案が業界を変える一歩になると信じ、活用が広がることを願う。
◎関連リンク→ 公益社団法人広島県トラック協会
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