カインズ(埼玉県本庄市)はこのほど、P&Gジャパン(兵庫県神戸市)とのJBP(ジョイント・ビジネス・プラン)に基づいた包括的なサプライチェーン協働を強化したと発表。

 

カインズは、P&G製品の取り扱いについて、P&G独自のAI需要予測システムの運用を加速するとともに、今年7月からトラックの帰り便を活用した共同輸送の本格展開を開始した。

 

この「トラックの帰り便を活用した共同輸送」は、北関東エリアのカインズ流通センターから店舗へ輸送するカインズの配送トラックが、帰り便でP&G高崎工場の物流センターを経由し、P&G製品を積載してカインズ流通センターに運ぶというもの。9か月の試験運用の結果、全体の物量やトラックの待機時間、ドライバーの付帯作業の削減などを確認できたことから、全国9拠点のカインズ流通センターを経由する共同輸送物流網を構築し、共同輸送の本格展開を開始したという。

 

両社は、「川上から川下までのサプライチェーン全体での物流の効率化、在庫の最適化、店頭での売上最大化を実現するべく、長期にわたり包括的かつ強固なサプライチェーン協働を進めてきた。今回発表の協働強化により、2024年問題で不足すると言われている約30%の輸送能力をカバーするべく、物流全体のさらなる最適化を推進するとともに、カインズにおける店舗オペレーションのより一層の効率化を目指す」としている。

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