日本ロジスティクスシステム協会(JILS、大橋徹二会長)は「時間外労働960時間規制に対するトラックドライバーの意識調査」としてアンケート調査を実施。結果を公表した。

 

調査対象は関西圏の運送事業者3社に所属するトラックドライバー77人で、回答数は男性43人、女性5人、不明3人の計51人。調査期間は2024年3月26~31日で、アンケート票への無記名記入により実施したもの。

調査結果の要約では、「時間外労働の年間上限960時間」について、認識していたドライバーは78%、22%のドライバーが「認識していない」と回答。回答者の27%が80時間(年間上限960時間の1か月平均時間)以上の時間外労働を行っていた。

「規制に対する不安」は各ドライバーの条件等により異なるものの、「収入減少」や「業務の忙しさ」に対する不安が多い一方で、全体の31%は「不安はない」と回答。逆に「規制に対する期待」では「労働環境の改善」や「余暇の時間の増加」が多くの層で共通して期待されているものの、全体の27%は「期待はない」と回答した。