機械工具卸売商社のトラスコ中山(東京都港区)はこのほど、愛知県北名古屋市で建設中の物流センター「プラネット愛知」の上棟式を実施。最先端の物流機器と約100万アイテムの在庫保有を予定しており、2026年7月の稼働を目指す。

同施設は、JR名古屋駅から約10km、名古屋高速「春日IC」から約1.7kmに位置。同社は、「愛知県に物流センターを設置することで、東京―大阪間の長距離配送削減に貢献する」としている。

 

同社は、「プロツールの流通でも『荷分かれ』による出荷個数増加など、様々な課題が顕在化している」とし、「こうした状況に対応するため、当社では『ニアワセ+ユーチョク(荷物詰合わせ+ユーザー直送)』サービスをさらに強化している」としている。

「ニアワセ+ユーチョク」は、同社が直接モノづくり現場であるユーザーに、可能な限り複数の商品を一つの箱にまとめて届けるサービス。「プラネット愛知」では、在庫アイテム数を現在の約2倍の約100万アイテムに拡大し、1箱で「ニアワセ」できる商品の数を増やすことで、「荷分かれ」による出荷個数増加を抑えるという。

 

同社は、「通常発生していた卸売業から小売店経由の配送を省略することで、サプライチェーン全体の効率を高め、納期、梱包資材、配送運賃、環境負荷、作業負荷の半減を実現する」としている。

 

◎関連リンク→ トラスコ中山株式会社