運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)は7月5日、「持続可能な運輸業界を目指し、あらたな未来」をテーマに、「TDBCForum2024」をオンラインで開催する。時間は午後1時から同5時。参加費は無料。事前登録制で、申し込みはTDBCのHPで受け付けている。

 

基調講演では、経産省・物流企画室の中野剛志室⻑が「物流の2024年問題等への対応」について解説。また、名古屋大学大学院環境学研究科の加藤博和教授が「貴重な担い手をかしこくシェアし、社会を持続的に支える運輸産業となるために」と題し講演。国交省安全政策課の奥平賢治氏も登壇し、「事業用自動車総合安全プラン2025最新の取組状況」について解説する。

 

 

ワーキンググループ(WG)の成果発表では、10グループ310名の取り組みを紹介する。

「WG01 事故撲滅と実現のための管理者、乗務員教育」ロジスティード、ジャパン・トゥエンティワン、矢崎総業

「WG02 健康経営の推進と健康課題解決」中日臨海バス

「WG03 MaaSなどの新たな取り組みによる公共交通の未来への挑戦」デンソー、電通総研

「WG04 人材、働き方改革、荷主とのパートナーシップによる2024年問題の対応」菱木運送

「WG05 動態管理プラットフォームの社会実装と活用」首都圏物流

「WG05A 共同輸送データベース構築とその先のフィジカルインターネットの推進」AGC

「WG05B CO2排出量の精緻化を通じた物流改善とその先にあるカーボンニュートラルの実現」アスア

「WG06 業界共通プラットフォームへのデータ連携によるその先へ」新宮運送

「WG07 遠隔操作・自動化で実現する安全・安心な作業現場と迅速な災害対応」伊藤忠商事

「WG08 無人AI点呼実現への挑戦」大河原運送

「WG09 SDGsの推進と、カーボンニュートラル・エコドライブの実現」セイリョウライン

 

また、遠州トラックの澤田邦彦会⻑、サンライズ物流の津久井陸王社長、サントリーHDサプライチェーン本部の本村佳久専任課⻑、鈴与カーゴネットの澤入哲雄常務、セイリョウラインの幣旗貴行社長、中部興産の安次富光一課⻑らを迎え、事例セッションを行う。

 

TDBCは、運輸業界と発着荷主企業、地方自治体、ICTなど多様な業種のサポート企業が連携し、デジタルテクノロジーを利用することで運輸業界を安心・安全・エコロジーな社会基盤に変革し、業界・社会に貢献することを目的として2016年に設立。タクシー、トラック、ダンプ、バスの運輸事業会社とICTなどのサポート企業、大手荷主企業など会員数は現在196社。貨物、旅客、建設の各事業者と様々な業種のサポート企業や荷主企業がオープンに議論し、新しい技術・サービスで課題解決を目指し、テーマごとのワーキンググループで活動している。

 

フォーラムでは、1年間の活動や成果の発表を中心に最新事例・ソリューションなど実践可能な内容を紹介。TDBCでは、 「各社の課題解決やDXの実践、荷主や地域の重要な持続可能なパートナーとして業界・社会への貢献のきっかけになれば」としている。

 

◎関連リンク→ TDBCForum2024