松井新市長が京ト協を訪問 平島会長らと意見交換
2月4日に行われた京都市長選挙で初当選した松井孝治新市長(写真右から2人目)が3月15日に京ト協を訪問。応対した平島竜二会長(同左から2人目)らに当選の報告と、意見交換を行った。出席したのは平島会長のほか蒔田良夫副会長(京三運輸、同右)、宮本昌季副会長(エムズトランスポート、同左)、井尻憲司専務理事。
平島会長から「このたびの選挙では、協会でも応援をさせていただいた。当選されてよかった」とお祝いの言葉が述べられ、続けて、業界の現状などを説明。昨年11月に京都府警察本部を訪れ、「貨物集配中の車両に係る駐車規制の見直し」について要望書を提出したことに触れ、「以前から言っていることだが、駐車規制について一部区間で5分の駐車枠を設けていただいても、5分では何もできない。せめて20分に広げてもらえれば荷捌きもできる」と協力を要請。松井市長は、「市民生活を担ってくれているのが物流と認識している。オーバーツーリズムの関係もあり渋滞が多く難しい問題ではあるが、検討させていただく」と答えた。
平島会長が「協会として政治力が必要だと感じている。情報交換を重ねるためにも、協会の総会や新年会などに積極的に出席してもらえれば嬉しい」と伝えると、市長は「対話型の行政を心がけている。様々な形で意見交換していきたい」と返し、さらに、「2024問題などいろいろ大変だと認識している。荷主の協力抜きで取り組むことはできないし、燃料や車両価格など全てが値上がりしている中で、運送事業者だけが泣き寝入りしてはいけないし、圧力がかかってもいけない。実情を理解して、経産省などに声を上げていきたい」と理解を示した。
さらに平島会長が「4月から新たなプロジェクトをスタートさせるなど改革に向けて発信していくので、今後ともお力添えをお願いできれば」と述べ、市長は「どんどん意見を出してほしい。『送料無料』などサービスの行き過ぎにより配達の人が大変な目に遭っているなど、いろいろな面で歪みが出ている。持続性のある業界にするためにも議論が必要と言える」と力強く語った。
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