新型コロナの影響で、コンビニやドラッグストアなどから、一斉に消えたマスク。そんなマスクの今を追った。

中国人ブローカーによる買い占めも

新型コロナの影響で、マスクが街から一時期消えた。 大手ドラッグストアによると、需要が大きく増えたのと、観光地を中心に、中国人ブローカーがマスクを買い占めたために、需要と供給のバランスが大きく崩れてしまったという。

高額でマスク販売する店が出現

マスクを生産するメーカーには、通常の10倍以上の注文が入ったために、工場を24時間フル稼働させたが、生産が追いつかない状態になった。 しかし、新宿の新大久保などでは、1パック50枚入りの箱が、3,980円など、高額で販売する店が現れた。

トラブルで殴り合いも

また、ドラッグストアに毎日朝から毎中国人などが並び、少ない販売枚数を独占し、それをブローカーが買い取る姿も、実際に目撃された。 また、横浜の大手ドラッグストアの前では、これもまた中国人が列に割り込みし、トラブルとなり殴り合いのケンカも起きていた。

市場でマスクの値崩れが

6月に入ると、マスク不足も一段落し、市場に出回るようになって来た。それにともない、マスクの値段の値崩れも起きている。 一時期、1箱50枚入り3,500円で販売していた店が、同じ商品を1,980円で売り出した。 店によると、まったく利益がない状態だが、周りの店も値段を下げているため、やむを得ず、利益度外視で販売しているという。

そんな理由から、全国のドラッグストア以外のマスクを販売している店頭には、マスクが売れずに山積みになっている状態だ。

ネット販売では驚愕の安さに

ネット販売も、同じく値崩れが起きている。6月11日に新型コロナが流行する前の価格に戻り、21日現在の最安値は、マスク1枚につき、9円となっている。 とうとうマスク1枚10円を切ってしまった。

夏用マスクが今の売れ筋

現在の売れ筋は、夏用マスクだ。暑さの中でも、快適に付けることが出来ることから、「ひんやりマスク」などの名称で、 各社から発売中。19日には、ユニクロから「エアリズム」マスクを発売開始した。この日は、全国各地で早朝から大行列が発生。 1店舗につき、200枚の枚数制限があったが、1,000名以上が並んで、パニック寸前の店舗が続出した。

サイトがダウンするほどの人気

インターネットサイトでも、同時に販売が開始されたが、早々とサイトがダウンし、しばらくアクセスできない状態が続いた。 発売後の20日(土)、21日(日)も、相変わらず行列が続いており、エアリズム協奏曲はしばらく続きそうだ。

購入者からは、「これを着けたら、ほかのマスクは着けられなくなる」との声が聞かれる一方で、 「3蜜になる、行列を何とかしてほしい」といった声があがっている。

著者紹介 @sutekinamiraie @sutekinamiraie

『取材力』を武器に、そのファクトの本質は、何か?核心を伝えるべく、幅広く活動を展開。
現在、合計7社の記者・クリエイターとして活動中。
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