参議院の予算委員会では、配送業界が直面する課題について活発な議論が交わされました。その中で、高市首相が自身の家庭でのネット通販利用実態について率直に語る場面が注目を集めています。

 

国民民主党の榛葉幹事長はネットショッピングの利用経験を首相に尋ねました。これに対し首相は「靴や下着はオンラインで購入している」と述べつつ、ご主人のテレビショッピング利用についても言及。「夫が私の知らないうちに注文し、開封すらされていない商品が家に積まれている状況」と家庭内の実情を明かし、会場に笑いが起きる一幕もありました。

 

この会話の背景には深刻な物流問題があります。榛葉氏は「送料無料」という言葉の裏側に、実際には懸命に働く配送ドライバーの存在があると指摘しました。あなたが何気なく利用しているオンラインショッピングの「無料配送」は、実は誰かの労働で支えられているのです。

 

運輸業界では「2024年問題」と呼ばれる課題に直面しており、ドライバーの労働環境や収入改善が急務となっています。これに関連して国土交通相は、業界の多層下請け構造が賃金上昇の妨げになっていると分析。「取引環境の整備を進め、確実な賃金アップを実現したい」との見解を示しました。

 

日常的に利用する便利なサービスの背後にある労働環境について、私たちも考えてみる必要があるのではないでしょうか。

 

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