高速道路を走行中に温泉に立ち寄れるスポットは数少ないものです。中央道にある諏訪湖付近の休憩施設には、湖の絶景を堪能できる入浴施設「ハイウェイ温泉」が設置されています。あなたも一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。しかし残念なことに、この貴重な湯処は間もなく営業を終了することが決まっています。

 

「消える前に一度は訪れたい」—そんな思いで足を運んだ下り線の施設。到着すると、まず目に飛び込んでくるのは広大な湖面の景色です。休憩エリアには「恋人の聖地」と刻まれた金色のプレートが設置されています。これは静岡市のNPO法人による地域活性化プロジェクトの一環で、プロポーズにふさわしい場所として認定されたことを示しています。

 

壮大な眺めを楽しんだ後、いよいよ湯処へ。駐車場の色あせた看板を横目に建物へ向かうと、すぐに閉鎖告知が目に入りました。上り線は2026年1月末ごろ、下り線は2025年10月末をもって終了とのこと。「もしかして延期の可能性は？」と受付スタッフに尋ねると、「それはない」との明確な答え。このチャンスを逃すと二度と入浴できないことを実感しました。

 

入場料700円を支払い、階段を上がると更衣室へ。浴室に足を踏み入れると、大きな窓の向こうに諏訪湖の絶景が広がります。立った姿勢でこそ湖が見えるよう設計されており、座ると視界が遮られる仕組み。それでも青空に映える湖の眺めは、高速道路の休憩所とは思えない贅沢な時間を提供してくれます。あなたも閉鎖前にこの特別な湯浴み体験をしてみませんか？

 

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