九州を代表する交通グループ企業が躍進しています。2025年9月までの上半期業績において、西日本鉄道の収益が大きく成長したことが明らかになりました。13日の発表によれば、同社の営業収益は2222億円に達し、前年同期と比較して6.8%増加。これで中間期としては2期連続で増収を記録することになりました。

 

この好調な業績を支えたのは、複数の事業分野における成功です。今年4月に天神エリアにオープンした「ワン・フクオカ・ビルディング」からの家賃収入が大きく貢献しています。皆さんもショッピングや食事で訪れたことがあるかもしれませんね。このランドマークは開業以来、幅広い年齢層の来場者で賑わいを見せています。

 

利益面ではさらに目覚ましい成果が出ています。純利益は165億円で前年より約8割も増加し、中間期として過去最高を更新しました。なぜここまで利益が伸びたのでしょうか？その背景には、所有していた賃貸物件3棟（マンション2棟とオフィスビル1棟）を投資ファンドへ売却したことで生じた特別利益99億円があります。

 

海外との取引を担う国際物流部門や住宅販売も好調で、これらの成功を受けて通期の見通しも上方修正されました。当初の予測から営業収益は65億円増の4765億円、最終利益は38億円増の250億円へと引き上げられています。これは5月時点の見込みからそれぞれ1.4%、17.9%の上積みとなる数字です。

 

交通事業者がいかに多角的な事業展開で成長を遂げているか、この結果は私たちに示唆を与えています。複合施設開発や国際物流など、今後の展開にも注目したいところです。

 

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