新たな物流革命の幕開けとなるかもしれない実験が2023年12月4日、和歌山市で実現しました。人の手を介さず、完全自律飛行する無人航空機が市街地上空を悠々と飛行したのです。あなたも近い将来、空から荷物が届く光景を目にするかもしれません。

 

この取り組みは「レベル3・5」と呼ばれる特別な許可のもと行われました。従来なら住宅密集地での無人機飛行は厳しく制限されていましたが、規制緩和により可能になったのです。山梨県のベンチャー企業「ネクストデリバリー」が和歌山市の支援を受けて挑戦しました。

 

「未来の日常が今日始まった」と語る尾花市長の見守る中、住宅地の医療施設から離陸した機体は、総重量10kgの弁当を搭載し、丘を越え4km先の休憩施設まで自律飛行。往復20分の空の旅を無事完遂し、関係者から喝采を浴びました。

 

「これは単なる実験ではない」と田路社長は意気込みます。「近い将来、毎日の定期便として定着させたい」。今回のテストが成功すれば、あなたの住む町でも空からの配送サービスが当たり前になる日が来るかもしれません。山間部や離島など、アクセスが難しい地域の物流問題解決にも一石を投じる取り組みとして、全国から注目を集めています。

 

 

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