独特の迫力ある音色が特徴のトラックホーン。警笛や防犯上の安全装置としての役割はもちろん、ドライバー同士のあいさつに使われるなど、トラックに欠かせないアイテムです。

そこで今回は、迫力のあるトラックホーンの選び方や人気商品をご紹介します。ホーンの音色も視聴可能なので、ぜひ参考にしてください!

トラックホーンの種類は?

トラック用のホーンには、大きく2つの種類があります。

・エアーホーン
・電気ホーン

エアーホーン

エアーホーンは、圧縮した空気を使用して音を鳴らす種類です。コンプレッサーから圧縮空気を送って音を鳴らす方法は、トランペットをイメージすると分かりやすいでしょう。

トラックでは標準的なホーンの種類で、ドライバーも「独特の迫力がある音色がたまらない」とエアーホーンを好む方が多い傾向にあります。

コンプレッサーやエアータンクといった部品が欠かせないため、取り付けスペースが必要な点がネックです。

電気ホーン

電気ホーンは、電気を使用して音を鳴らすホーンをいいます。音の大きさや迫力はエアーホーンに比べ劣りますが、省スペースでも取り付けが可能なため近年は電気ホーンを採用するトラックも増えています。

また、商品の改良が進み、小型でも大音圧のホーンが登場しているのも近年のトレンドです。

トラックホーンの選び方で重要な音の違い

さて、トラックホーンを実際に選ぶ際にポイントとなってくるのが、音の違いです。ホーンによって音色はさまざまで、自分の好みにあった音色を選ぶのがホーン選びの楽しみといえます。

音の高低は筒の長さで決まる

やはりトラックホーンの最大の魅力といえば、迫力ある音色でしょう。多くのドライバーはこの音色を基準にホーンを選ぶことが多く、個性を発揮できるポイントにもなっています。

ホーンの音のなかでも、とくに好みが分かれるのが音の高低です。甲高く響き渡る高い音を好むのか、体の芯まで響いてくるような低い音を好むのかは好みが分かれる部分です。

音の高低に関係する音域の違いは、ホーンの筒の長さが関係しています。これは、空気の振動(音が鳴る原理)が影響しており、

・筒が短い → 高音域の音が出る
・筒が長い → 低音域の音が出る

という仕組みになっています。

例えば、ジェットイノウエの「NEWシャトルホーン」は同じ商品でも長さが3種類用意されています。それぞれの音、特に一番短い種類と長い種類の音を聞いてみると、筒の長さによる音域の違いがよく分かるでしょう。

商品 筒の長さ 商品コード 試聴
NEWシャトルホーン
300L
295mm 505791
NEWシャトルホーン
360L
360mm 505792
NEWシャトルホーン
420L
415mm 505793

 

保安基準を確認しておこう

さて、トラックホーンを選ぶ際は道路運送車両の保安基準を確認しておきましょう。トラックホーンの取り付けは違法ではありませんが、きちんとルールが設けられています。

保安基準の第43条には警音器(ホーン)について次のような条文があります。

①自動車は警音器を備えなければならない。ただし、被牽引自動車は除く。
②自動車(緊急車両を除く)には、車外に音を発する装置であって警音器と紛らわしいものを備えてはならない。(※以下省略)
③警音器の音の大きさは、自動車の前方7mの位置において112dB以下、87dB以上であること。 (※H15.12.31以前製作車は前方2mの位置において115dB以下、90dB以上。または、前方7mの位置において112dB以下93dB以上。)
④警音器はサイレンまたは鐘でないこと。
⑤音は連続するものであり、かつ、音の大きさ及び音色が一定であること。

より具体的に述べると、

1.音が自動的に断続するもの。
2.運転席で音の大きさ、音色を容易に変化させることができるもの。
3.音の大きさ、音色が自動的に変化するもの。

に該当するトラックホーンは保安基準違反となり、罰則の対象となるため注意が必要です。  

人気のトラックホーン5選

ここからは、ジェットイノウエの商品の中から、人気のトラックホーンを5つご紹介します。

1.NEWシャトルホーン 24V 300L/360L/420L

NEWシャトルホーン」は軽やかに響き渡る音が特徴のトラックホーンです。 300L(超高音)・360L(高音)・420L(中音)の3種類が用意されており、好みの音域に合わせて選ぶことができます。

通常のヤンキーホーンよりもフラットな形状なので、狭いスペースの取り付けも可能。また、ホーンに施された鷲のエンブレムは高級感があり、デザイン性の高さも人気を集めています。

2.Y-108 ヤンキーホーン

高音の音色が特徴の「Y-108 ヤンキーホーン」。 コストパフォーマンスが高く、迫力ある音を響かせてくれます。シンプルなデザインはどんなトラックとも相性がよく、スタンダードなヤンキーホーンをお探しの方におすすめです。

3.ツインビックホーン

筒が長いビックホーンならではの重低音を楽しめるのが「ツインビックホーン」です。 迫力ある響きは存在感があり、2連ならではのハモリでより個性的な音色を響かせてくれます。

4.低電流ヤンキーホーン200L

甲高い高音のヤンキーホーンなら「低電流ヤンキーホーン200L」が人気です。 抜けるような高い音が特徴で、軽やかに響き渡ります。商品サイズがコンパクトなため、取り付けスペースが狭い車種でも安心です。

5.YN-670L ロング3連ホーン350

美しい和音のハモリを楽しみたいなら、「YN-670L ロング3連ホーン350」はいかがでしょうか。 3連の音のハモリが迫力ある音を響かせ、他のホーンとはひと味違った音色を楽しむことができます。

ホーン用の各種部品も忘れずに!

トラックホーンを購入するなら、必要となる各種部品を忘れず揃えておきましょう。

ホーンガードリレー/ハーネスセット」は、純正ボタンを使用してホーンを鳴らす場合に必要なコードやヒューズがセットになった商品です。トラックに備え付けらえた純正ボタンを使ってホーンを鳴らすには必要となってきます。

また、エアーホーンにはエアタンクとコンプレッサーが必要ですが、「ホーンメイト」はコンプレッサー機能付きのエアタンクです。エアーが減ると自動でコンプレッサーが作動し、エアー圧を充填してくれます。

まとめ

今回は、トラックホーンの選び方や人気商品をご紹介しました。 トラックホーンの最大の魅力はやはり音色です。とくに音色の違いとなる音域は、筒の長さが関係しています。

ホーンを選ぶ際は、

・筒が短い → 高音域の音が出る
・筒が長い → 低音域の音が出る

という特徴を覚えておくと、自分好みの商品を見つけやすいでしょう。