ドラ日和　-49-

<解説>

国の基準では、トラックドライバーは4時間運転するごとに30分以上の休憩をとることが義務付けられています（430休憩）。
働き方改革で労働時間の管理が厳しくなる一方で、トラックを駐車できる休憩場所の確保は難しくなっていますが、いざ休憩をとろうとしても、駐車スペースが確保できないことが多いのが実情です。

安全な駐車場で休息を取り、疲れを癒し、睡眠をとることは、運転中の安全性を確保するために重要です。 そうした意味で、コンビニの駐車場は“安全で利便性の高い場所”であり、“トラックドライバーにとって理想的な休息の場”と考えるドライバーさんも実際に多く、トラックを停車するためには、当然のことながらそれなりに広い駐車スペースが必要になってくることも含めて、常にそうした場所を“抑えておく”ことがお仕事を効率よく進めるために重要なポイントとして挙げている方もいらっしゃることと思います。

そんな中で、やはり常日頃そうした「駐車できるコンビニ」を探すことが日常的になり、ついつい無意識のうちにコンビニの駐車場での”停めやすさチェック”を行なってしまいがち…なんていう職業病のようなものがウッカリ出てしまうという話も“ドライバーあるある”としてかなりポピュラーです。

とはいえ、他のお客様もご利用になることも考えると、長時間停めることで他の利用客も含めて、営業の阻害となってしまう可能性についても無視することはできません。
各コンビニで提示されている注意事項（前向き駐車や20分以上の駐車お断り、エンジン停止など）を守ることはもちろん、トラックと言えど「あくまでも利用者の1人」であるという心掛けは忘れないようにしたいものです。

そうした点において十分注意が必要ではありますが、「トラックが駐車可能」なコンビニは全国にも数多く存在しています。ネットで検索するとそうしたマップが開示されているサイトや、アプリで表示してくれるようなものもあるようですので、チェックしておくと良いかもしれません。
ただし、誰でも閲覧できるということは、駐車場の争奪戦になることも考えられます。

いずれにしても業務上「休まなければならない」のに「休む場所が少ない」という問題がある以上、この点については悩みの種にもなってきますが、現時点での早期解決が難しい昨今、コンビニエンスストアとトラックドライバーの関係性は、課題や困難を克服しながら、共存していくことが求められています。