ドラ日和 -45-
新入社員の達子(たつこ)と先輩達による日常時々非日常な微コメディ漫画、元気いっぱいに連載中☆
第89話
第90話
そのうち運転中に大きな事故起こすんじゃないかって所長もヒヤヒヤしてるよ?
その”大丈夫”っていう過信が事故を引き起こすんだからね?
あのね、自分が大丈夫だと思う運転をしてたって、周囲で何が起きるかなんて誰も予想できないんだよ?
その時々で瞬時に判断・適応できるように、常に万全の状態で運転してなきゃ!!
余裕ってのは、そのための準備がしっかり出来ているってことなんだ。
ここらでガツンと言っとかないとと思ってたトコだったんだよ。
<解説>
ドライバーの皆さん、お疲れ様です。
日々「運転する」業務に携わっている皆さんは、「安全運転」について普段どのような意識を持たれているでしょうか?
あまりにも“あたりまえ”なことではありますが、だからこそ改めてその意味について再確認の意味で今回の記事をお読みいただけると幸いです。
そもそも「安全運転」とは一体なんでしょうか。
安全運転の定義は一般的に、交通参加者が事故を防ぎ、他の道路利用者や自身の安全を確保しながら、法令を遵守し、適切かつ注意深く車両を運転することです。
安全運転に関連する要素や行動についていくつかのポイントを挙げると以下のようになります。
- 合法性: 安全運転はまず、交通法規を遵守することが基本です。速度制限、信号の従守、車線の守備、酒気帯び運転の禁止などの法令を守ることが、安全な道路利用の出発点です。
- 注意深い運転: 安全運転には周囲の状況に十分な注意を払い、予測し、適切に反応する能力が含まれます。他の車両や歩行者の動きに敏感に反応し、事故を未然に防ぐ努力が求められます。
- 速度の適切な管理: 適切な速度で運転することも安全運転の一環です。速度が速すぎると制動距離が長くなり、事故の重大度が増す可能性があります。
- 正確な車間距離の確保: 前方や後方の車間距離を十分に確保することで、急ブレーキや緊急回避が必要な場面で事故を防ぐことができます。
- 疲労の防止: 長時間の運転や疲労が安全運転に悪影響を与える可能性があるため、適切な休憩や十分な睡眠を確保することが重要です。
- 車両の定期的な点検とメンテナンス: 安全な運転を維持するために、車両の定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。ブレーキ、タイヤ、ライトなどの機能が正常に作動しているかを確認することが重要です。
上記に挙げたこれらは”安全に運転”する上での基本中の基本ですが、さらに一般車両と違った“トラックを運転する”ことによる特殊性から、もう一段上の注意スキルが要求されることも意識しなければなりません。
[トラックの車高と運転]
トラックドライバーの皆さんは、乗用車とは異なり、トラックの運転席が高く、視界が広いことをご存知でしょう。
しかし、この特徴が追突事故を引き起こす原因となることもあります。前方を上方から見下すような視野で運転する際は、前車との車間距離が実際よりも短く感じられることがあります。
追突事故を防ぐためには、以下のチェックが重要です。
- 前車に十分な車間距離を保っていますか?
- 適切な速度で運転していますか?
- 交差点では前車の動きに注意を払っていますか?
- 周囲の車の動静に十分な注意を払っていますか?
[トラックの車長と運転]
車長の長いトラックは、内輪差が大きく、左折時に歩行者やバイクを巻き込む事故が発生しやすいです。
特に狭い道路への左折時には、正確な運転が求められます。
右折時には車体後部のオーバーハングにも留意しましょう。
[トラックの車幅と運転]
狭い道路での対向車とのすれ違いやカーブでの運転において、トラックの車幅が乗用車よりも広いことに留意が必要です。<>br自身の運転技量を過信せず、徐行や一時停止を行いながら安全確認を怠らないようにしましょう。
[トラックの死角]
トラックの左側後方の死角が大きいことを認識し、左側方から左後方にかけての確認に注意を払いましょう。
後方の死角についてもバン型トラックではほとんどが死角となりますので、安全に後退するためには適切な確認が欠かせません。
[スピードと車の特性]
スピードの影響は大きく、衝撃力や遠心力、停止距離に影響を与えます。
特にトラックは貨物を積載しているため、十分な注意が必要です。スピードを抑え、適切な制動距離を確保しましょう。
これらの注意事項も含め、日々お仕事されている中では重々ご理解されていながらお仕事に従事されていると思いますが、
「不注意な運転行動」「速度超過」「疲労運転」「車両の点検不足」など事故を引き起こす要因は様々で、その多くは自己の過信からきています。
“絶対に大丈夫”などと言うことは、まず無いと思ってください。
きっと大丈夫だったその日は、たまたま「運」が良かっただけなのです。
常に何が起きても問題なく過ごせるように「安全」を意識した行動を心がけることで、それは運ではなく必然に変わる可能性が高まります。
安全運転は道路利用者全体の共同の責任であり、協力し合ってより安全な交通環境を築くこと、この「あたりまえ」を大切に、今日も安全運転でお仕事に励んでください。
次回更新は2月13日更新予定! お楽しみに!
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