ひし形の白線の意味

今日のお題はこれじゃよ。
ドラ博士
ああ、道路に書かれている◇←こういうやつですね。
ドライバーさん
ダイヤマークっていうんじゃよ。
ドラ博士
ダイヤマークは『この先横断歩道または自転車横断帯あり』…という意味じゃよ。
免許を取る時に覚えるんじゃけど、試験に受かった後は忘れてしまいがちなんじゃよね。
2020年に山梨県警が2600人の人にアンケート調査をしたんじゃけど、何と
六割以上の人が『知らない』や、違う意味を答えたんじゃ。
ドラ博士
6割……!半数以上が不正解だったんですね。
ドライバーさん
ダイヤマークは、信号機が無く、停止線も無い横断歩道や自転車横断帯の
50メートル手前と30メートル手前の二ヶ所
に書かれているんじゃよ。
50メートル手前のダイヤマークは、
この先に横断歩道等があるぞい、
二つ目の30メートル手前のダイヤマークは、
ここから横断歩道等手前30メートルじゃよ、
と教えてくれているんじゃ。
ドラ博士
横断歩道に近づけば気が付くのに何で二つもマークがあるんでしょうか。
ドライバーさん
横断歩道や自転車横断帯に近づくまで人に気づかずに、そのまま人身事故に繫がったり、慌てて急ブレーキを踏んで後ろから衝突される、なんてことを防ぐ為じゃね。
ダイヤマークを見つけたら、スピードを落として横断歩道や自転車横断帯に人が居ないか確認出来るように注意喚起のために書かれているんじゃ。
ドラ博士
……あれ?でも、横断歩道があってもダイヤマークがついてない道路も結構見かけますよね……?
ドライバーさん
ンム。ダイヤマークが書かれている道路は、
『前方に横断歩道又は自転車横断帯があるぞい』と
あらかじめ示す必要がある場所に書かれているんじゃよ。
坂道やカーブといった見通しの悪い場所じゃったり、交通量の多い場所に書かれているんじゃ。
マークの有無に限らず、
横断歩道等の手前は
『絶対に歩行者や自転車がいない』場合以外は徐行、
横断しようとする歩行者等がいる場合は一時停止
をするんじゃよ。
これは道路交通法第三十八条で定められているからの。守らんといかんのじゃ!
ドラ博士
最近、よく横断歩道の一時停止無視した車が白バイに捕まってるのを見ます。
TVでもやってたりしますよね。特集的なヤツで。
軽い気持ちだったり、ついうっかりなんでしょうが、危ないですよね。
ドライバーさん
横断歩道での取り締まり強化に伴って、歩行者も『止まるものだ』と認識して渡る人も多いからの。
事故を起こしてからじゃ、うっかりやつい、では済まされんのじゃよ。
特に気を付けたいのが、
『横断歩道の30メートル手前では、
『追い越し』も『追い抜き』も禁止
なんじゃ。

二車線の道路であっても、
横断歩道の手前30メートル以内で、
隣の車追い越すのは違反
じゃよ!

違反点数2点で、大型車の場合12000円、普通車で9000円じゃ。
ドラ博士
そういえば、僕もトラックを運転中に
横断歩道で歩行者が居て一時停止したら、
横からすごい勢いで追い抜いて行った車が居て
びっくりしたことがあります。
渡りかけていた歩行者さんもビクゥ!ってなっていて、怖いなぁって。
ドライバーさん
ちゃんとダイヤマークの意味を知っていれば、無理に追い越したり追い抜いたりしたら危険じゃと判るんじゃがの。
前がトラックじゃと、前方が見えんから、なおのこと無茶な運転をして事故に繫がったりするんじゃよ。
短気は損気じゃね。
ドラ博士
そう考えると、ダイヤマークって親切な標識なんですね。
知っていれば横断歩道の近くを先に注意しておけますし、ゆっくり速度も落とせますし。
ドライバーさん
さよう。せっかく教えてくれとるのに、知らんかったでは損じゃろう?
特に交通量が多い道路じゃったり、見通しの悪い道路では大活躍するぞい。
子供が横断歩道を歩いているのに気づかずに慌ててブレーキ踏んで後ろから衝突された、なんて事故も少なくないんじゃ。
意味をしっかり覚えておけば、余裕を持って運転ができるし、意識して気を付けることもできるんじゃよ。
ドラ博士
ちょっと標識って面白いですね。
僕ももう一度標識の勉強をしてみようと思います。
ドライバーさん
因みに『横断歩道』は『歩行者の横断を妨げてはならない』とされておるんじゃ。
親切で歩行者が自動車に道を譲ると、運転手さんが違反に問われる場合があるんじゃよ。
横断歩道では、車が止まったら遠慮なく渡る方が親切なんじゃ。
代わりに『ありがとう』と会釈をしてあげると、ドライバーさんも気持ちよく運転ができるぞい!
ドラ博士

次回は4/13更新予定です。お楽しみに!