車のライトにはどんな役割があるの?

今日のお題はこれじゃよ。
ドラ博士
色々種類がありますよね。ヘッドライトに、ウィンカーに……。
ドライバーさん
それじゃ、ライト別に説明しようかの。
ドラ博士

ヘッドライト(前照灯)

まずはこれじゃよ。
ヘッドライトは、説明するまでも無いと思うんじゃけど、
前方を照らす一番大きなライトじゃね。
ランプの色は白じゃよ。
ドラ博士
あれ? たまに薄い黄色の車って見かける気が……。
ドライバーさん
それは平成17年12月31日以前に製造された車両じゃね。
平成18年1月1日付で保安基準の一部が改正されて、
「前照灯の灯光色は白色」と決まったんじゃよ。
それ以前は「前照灯の灯光色は白色または淡黄色」という条件だったんじゃ。
ドラ博士
なるほど。平成18年1月1日以降の車のヘッドライトは白なんですね。
ドライバーさん
ンム。ヘッドライトの役割は、主に2つじゃ。
1つは夜間や悪天候時に点灯することで、道路や障害物、見えづらい状況でも視界を確保できるんじゃね。
夜間や悪天候時には自然光が少なく、視認性が低下するじゃろ?
ヘッドライトを点灯することで、道路や障害物、他の車両を明瞭に見ることができるんじゃ。
ドラ博士
車を運転しない人でも周知していることですね。
ドライバーさん
もう1つは、
他のドライバーや歩行者、自転車に乗っている人に存在を知ってもらう為に必要なんじゃ。
ドラ博士
認識をして貰うのは、スモールライトじゃダメなんですか?
ドライバーさん
勘違いされやすいんじゃけど、スモールライトは意味合いが違うんじゃよ。
スモールライトをつけるのは間違っておらんけど、ヘッドライトを点けた上でスモールライトじゃからね。
まだ見えてるし大丈夫ー、と思うかもしれんが、丁度日没近く、逢魔が時って言われとる時間帯は、
一日の死亡事故の発生件数が最も多い時間帯なんじゃ!
暗くなったら見えないから点ける、だけでなく、周りにここにいるぞい、っと認識して貰うために、ヘッドライトの早めの点灯が大事なんじゃ。
ドラ博士
確かに薄暗い時にヘッドライト付けていない車が来るとドキッとしますよね。
ドライバーさん
あまり知られておらんのじゃけど、ヘッドライトは右と左で照射範囲が異なるんじゃよ。
ドラ博士
そうなんですか?
ドライバーさん
右側は対向車が眩しくないように範囲が狭め、左側は歩道にいる歩行者を発見しやすいように広めになっておるんじゃ。
ドラ博士
言われてれば歩道側の方が見えやすい気がします。
ドライバーさん
ヘッドライトにはハイビームとロービームがあるんじゃけど、ハイビームは郊外や高速道路ではハイビームに切り替えるんじゃよ。
ロービームだと遠くまで見渡せんから危険なんじゃ。
逆に交通量の多い通りや対向車、歩行者や自転車などがいる時はロービームに切り替える
これ、切り替えて貰わんと対向車は眩しくて前が見えなくなるからめっちゃ危険なんじゃよ。
ドラ博士
交通量の多い通りでハイビームで走られると、ほんっと怖いんですよね……。
暫く目がチカチカします。
ドライバーさん
2020年4月からオートライトが義務化されとるからの。
それ以降に作られた車両ならAUTO機能を使うことで、自動でヘッドライト切り替えてくれるから、 うっかりハイビーム切り替え忘れたりヘッドライト付け忘れたりを防止する為にも、AUTO機能の使用をおススメするぞい。
ドラ博士

スモールライト(車幅灯)

これは車両の四隅にある小さなライトじゃね。
車両の幅を知らせるライトじゃよ。
夕暮れ時や天気が悪い時に、暗めの色合いの車両じゃと、車の幅がわからんくて事故に繋がりやすいんじゃよ。
そういう意味で夕暮れ時や天気が悪い時にスモールライトを点灯させるようにするんじゃ。
上でも挙げたけど、薄暗くなった時にスモールライトだけ付けて走ってる車もおるけども、役割が異なるからの。
薄暗くなったらヘッドライト点灯じゃよ。
ドラ博士
確かに車幅がわからないと、細い道なんかの場合特にぶつけてしまいそうですよね。
ドライバーさん

フォグライト(霧灯)

フォグライトはヘッドライトのあるところより下の方に付いとるライトじゃよ。
フォグライトを英語で書くと「fog light」、fogっていうのは「霧」という意味じゃ。
これは霧などで視界が悪い時に点灯して、視界を確保し、同時に対向車へ自車の存在を認識させる役目があるんじゃよ。
白色または淡黄色とされとるんじゃけど、お勧めは黄色いライトじゃね。
これは白よりも黄色の方が波長が長くて、霧や雨の時などの悪天候の時、水滴や水分を光が貫通するからなんじゃよ。
ドラ博士
地面に近いから、雨の日などの視界が悪い時は乱反射を防ぐんですね。
ドライバーさん
バックフォグライトと言って、後方にもフォグライトはあるんじゃけど、
こちらも用途は同じじゃね。ランプの色は赤なんじゃ。
主に霧や雨の時に使うランプじゃから、ブレーキランプ並みに明るいんじゃよ。
通常は使ってはいかんぞい。眩しくてかなわんからの。
ドラ博士
バックフォグライトは雪国なんかで使っているイメージですね。
ドライバーさん

テールライト(尾灯)

車の後部にある赤色のライトじゃよ。後続車に自分の車の存在と車幅を伝える役割があるんじゃ。
夜間やトンネルの中で活躍するライトじゃよ。
イメージ的にはスモールライトと同じような位置づけじゃね。
ドラ博士
明るい光じゃないけど、夜景なんかではテールライトが赤い帯みたいになって綺麗ですよね。
ドライバーさん

ブレーキライト(制動灯)/ハイマウントストップライト

これは無いと困ってしまうライトじゃね!
ブレーキを踏んだ時に強い光の赤いライトが点灯するアレじゃよ。
後続車や斜め後ろの車にブレーキを踏んで減速中じゃったり停止じゃったりを伝えるライトじゃね。
ドラ博士
ヘッドライトと同じくらい大事なライトですね。
ドライバーさん

ウィンカーライト(方向指示器)

これまたないと困ってしまうライトじゃね。
後続車や斜め後ろの車、歩行者や自転車に乗っている人に車線変更や曲がる方向を示す役割で橙色に光って点滅するライトじゃよ。
車両の前についているウィンカーをフロントウィンカー、後部についとるのをリアウィンカーというんじゃ。
ドラ博士
ウィンカーも大事なライトですね。
たまにウィンカー出さずに曲がったり車線変更する車が居ると、凄い焦ります。
ドライバーさん

ハザードランプ(非常灯)

別名「緊急告知灯」、正式名称は「非常点滅表示灯」というんじゃよ。
ウィンカーと同じ位置で点滅するんじゃけど、左右同時に点滅させるのが特徴じゃね。
ハザードは英語でhazard。「危険」という意味なんじゃ。
運転をしている人なら、ハザードランプのスイッチのマークを見ればわかると思うんじゃが、
後続車や斜め後ろの車、歩行者や自転車に乗っている人に危険を知らせる為のランプなんじゃよ。
ドラ博士
どんなシーンで使われるんでしょう?
ドライバーさん
道路幅が5.5m以上の道路に駐停車する時と、通学・通園バスが子どもの乗降のために停車する時はハザードランプを付けるのが義務じゃね。
その他、事故や故障などの際、レッカーで牽引される際、駐車場に駐車をする際、渋滞を知らせる時なんかにも使われるの。
地震の時もハザードランプを付けてゆっくり減速して左端に寄せて停車するんじゃよ。
ドラ博士
車線変更や合流の時に譲って貰ったら「ありがとう」ってのでハザードを2~3回カッチカッチさせたりしますよね?
あれは緊急時じゃないから、違法なんでしょうか?
ドライバーさん
サンキューハザードじゃね。
本来正しい使い方じゃないんじゃけどねー。
まぁ、マナーとして「譲って貰ったらサンキューハザード」ってのが定着しとるから、
よっぽどじゃ無ければ取り締まられたりはせんそうじゃよ。
ただ、「サンキューハザードをするのはマナー派」だけでなく
「危険防止の為サンキューハザードはやらない派」もいるから、
「サンキューハザードの押し付け」はモラルとしてNGだと思うぞい。
ドラ博士

バックライト(後退灯)

名前の通り、車をバックさせる際に点灯するライトじゃね。
バックライトは通常走行時には点灯せんのだけど、ギアをRに入れた時のみに自動で点灯するんじゃよ。
バックライトは後方を照らすことで後ろにいる車や歩行者等や障害物などを発見できる他、
自車の周辺にいる歩行者や自転車、他のドライバーに注意を促す為のライトじゃよ。
ドラ博士
バックライトが無いといきなり下がってこられたら怖すぎますもんね。
ドライバーさん

ナンバー灯(番号灯)

最後にナンバープレートを照らすナンバー灯じゃね。
ナンバー灯には保安基準で
番号灯は夜間後方20mの距離からナンバープレートの番号などが確認できること、
灯色は白色であること、
点滅しないもの、
8m先からでも見える明るさであること、
番号灯の直射光又は反射光は運転操作を妨げないこと

と定められておるんじゃ。
ドラ博士
細かく定められているんですね。
ドライバーさん
他にもナンバープレートを照らすナンバー灯や車内を照らすルームライト、
主に助手席を照らす地図を見る為のマップライト、
足元を照らすカーテシーライトなんかもあるけどここは割愛じゃ。
ライトの名前は覚えておくと車両を売る時もロードサービスを頼む際にも役に立つぞい!
ライトの意味や使い方を覚えて、マナーを守りお互い気持ちよく運転出来るようにするんじゃよ!
ドラ博士

お待たせしました! 次回は9月14日更新予定です! お楽しみに!