都サービスが破産手続き開始決定

　都サービス㈱（資本金１８００万円、大阪府摂津市学園町２—７—１０アリス・コート摂津学園町１０１号室、代表角野要氏）は５月２６日、大阪地裁から破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は足立啓成弁護士。

　同社は、１９７４年（昭和４９年）２月に設立した運送業者。常温で菓子類やペットフード、雑貨などの自動車運送を手がけ、一部販促展示物などの配送も行っていた。配送エリアは大阪府、兵庫県、京都府など近畿圏が主で、在阪運送業者からの下請け受注を得て２０１９年３月期には年収入高約３億１７００万円を計上した。

　近年は配送エリアを関東圏に広げるなど業容拡大を図っていたものの、業界全体の人手不足に伴う傭車費用の上昇などにより収益面は低調に推移。このため、自社配送比率の増加や元請け受注獲得など収益改善に努めていたものの奏功せず、リーマン・ショック以降は債務超過の状態が続いていたこともあり、先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。

　負債は約１億５０００万円が見込まれる。

（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）