東迎商事 東迎社長「軽貨物業界にはまだまだチャンスがある」
「軽貨物業界にはまだまだチャンスがある」と語るのは東迎商事(東京都豊島区)の東迎俊弘社長。同社は2017年に設立し、自社およびFCによる軽貨物配送を軸に成長を続けてきた。設立当初は4台しかなかった車両も、今ではおよそ300台。支店は全国に広がっている。東迎社長は、「ここまでこられたのも数々の失敗と、それでも支えてくれた人々のおかげ」と話す。
実は、同氏は物流企業からスタートしていない。最初に立ち上げたのは不動産企業で、同社が倒産した後、スマートフォン修理とそのFC事業を軸にするメンテナンス企業を創設。その企業が倒産した後に、現在の東迎商事を設立、という人生を送っている。
同社長は、「最初は広告費と売上のバランスを見誤る経営判断ミス。次はメンテナンスとFCで毎月7〜800万円以上の利益があがったことに浮かれ散財し、会社の仲間をないがしろにしてしまったことから倒産させてしまった。倒産時の借金は両社合計で1億円を越えている」という。「最初に会社を立ち上げた時、社長になりたいという自分の夢を応援するだけでなく2000万円投資してくれた職場の先輩、借金を背負って行く当てが無かった所を迎え入れ、助けてくれた後輩とそのご家族、会社を倒産させたことがある自分に融資してくれた友人のご家族など感謝が尽きない方は数多い」と振り返る。
東迎商事は東迎社長の集大成とも呼べる存在。同社長はこれまでの成長について、「アマゾンなど宅配市場がスゴいらしいと噂を耳にし、引っ越し助手やウォーターサーバーの配送をしていた経験がフラッシュバックし、成功を確信して勢いで設立したが、経営の柱には、『不必要な経費をかけない』『成功体験を通じた口コミによる規模拡大を実現するFC展開』『大枠を自分で構築し苦手な部分を仲間に頼る社内体制』など過去の失敗を糧にしたものが多い」とし、さらに「浮気せず現場のドライバーを大切にしてくれる荷主1本に賭けてきたのも影響しているかもしれない。SGホールディングススさん本社で直接お褒めの言葉をいただけた日はこれからも忘れない」としている。
そんな同社は2035年までに総勢1000人ドライバー体制を目指すという。「物流業界、軽貨物業界はチャンスに溢れている。努力した人が、人としての幸せを掴める環境構築にこれからも注力したい」としている。
◎関連リンク→ 軽貨物配送本舗 東迎商事株式会社
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