近倉協 堀畑理事長 5年目の抱負「情報共有して強くなる」
「未来を見続けつつ、会員のために何をできるかが一番重要」と語るのは、近畿倉庫事業協同組合(近倉協、大阪市西区)の堀畑浩重理事長(阪南倉庫社長)。第5代目の理事長に就任して、今期で5年目を迎えた堀畑理事長に、これまでの歩みと今後の目標を聞いた。
初年度は、現状の活動把握と組合の意義の再検証を模索する時期として努め、2年目は諸課題の解決策の一つとして賛助会員の設立に至ったという。
「賛助会員はいろんな業界から入ってきていただいている」そうで、現在ではシステム会社やコンサル会社、マテハンレンタル販売会社、倉庫部品製造販売会社、タイヤメーカーなど8社が加入している。「組合内の会員だけだと行き止まりになってしまう議論でも、賛助会員によって新たな解決への道ができるのではないか」と期待を込めて話す。
そして3年目には共同購買、共同事業、人材確保育成、総務の各委員会で活発に事業に取り組んでいたが、「4年目には新型コロナの感染拡大で活動がほとんどできなかった」と、これまでの歩みを振り返る。
これからの取り組みとして、「人材確保育成事業で、教育に力を入れていく」と堀畑理事長。その一例として、フォークリフト安全講習の実施や、フォークリフト安全技能コンテストの開催を検討していくという。「自社でそれぞれ講習などやられていると思うが、座学はもちろん、他社と一緒に話し合える環境を作ることによってブレイクスルーでき、一層の転換になるのでは。組合だからこそできる情報共有や交流で、技術・知識の向上につながるはず。人材確保育成委員会が中心となってやっていこうと思う」
積極的に協同組合の活動を展開する姿勢の堀畑理事長。「組合だからこそできること、これに尽きる。お互いに創生してこそメリットとなり、待ちの姿勢より、行動して生まれるメリットを享受していきたい。今の厳しい時代こそ情報共有していければ強くなるのでは」と述べ、「もちろん、会員各社に理解していただきながら動くのが大前提。急いでやるより、一緒に理解し合って活動していく」。そして最後に、「足元をしっかり固めて、運営を維持するためにも、会員数を増やすことにも取り組んでいきたい」と抱負を語る。
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