ポリテクセンター関西　今年度から物流業界向け訓練を開催

人材不足の深刻化や、技術革新の進展の中で、企業が事業展開・発展していくためには、社員育成により企業が生み出す付加価値を高めていくことが重要なカギとなる。

求職者・在職者向け職業訓練などを実施しているポリテクセンター関西（大阪府摂津市）では、６月に物流業界に特化した訓練を開催する。これまでは、中小企業が抱える生産性向上に関する共通の課題等に対応した訓練（オープンコース）を、ものづくり業界中心に幅広く開催してきたが、物流業界に特化した訓練を開催するのは今年度から初めてとなる。

同センターが今年度、物流事業者向けに勧めているのが、６月１０日開催の「物流現場改善の基本-生産現場の問題解決-withコロナだからこその物流現場の問題解決」（運輸業の中堅層対象、申し込み締切日:５月２０日）だ。同コースは、現場の現状分析を行うほか、荷主企業の目線も交えながらのグループワークなども予定されている。訓練は、製造業・物流業向けコンサルティング会社に約１７年勤務した経歴を持つ講師が、豊富な知識をもとに事例を交えながらわかりやすく実施する。

オープンコースは、社員教育の必要性を感じているが、費用や体制面で、教育を受けさせる機会が少なかった中小企業が多く利用されている。受講者からは、「異業種や他社の受講者と交流することで、視野広がった」「これまで、自己流で行っていたことを、論理的に理解することができた」など、満足度は高く、近畿地区の企業からの参加も多い。

オープンコース以外に、オーダーメイドの訓練にも対応する（大阪府下の事業者限定）。６人以上で開催でき、土日祝も対応可となっているため、中小企業でも実施しやすい。６時間のカリキュラムを１日で行う訓練が主体だが、３時間×２日などに分けて実施することもできる。またオンライン開催にも対応できる。

同センターの訓練は、受講者のリピート率も非常に高い。訓練は個人での受講ではなく、企業（事業主）からの指示による申し込みに限る。１コース３３００円（税込／１人）で、コース開始日の１４日前を過ぎてからのキャンセルは受講料全額負担となる。申し込みはファクスまたはメール対応。詳細の確認は、ポリテクセンター関西のホームページまで。

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