長距離を運転するトラックドライバーにとって、カーテンは仮眠や休憩中に使用する必需品です。

睡眠中や休憩中のプライバシーの確保や、昼間の仮眠時にはまぶしい日差しをカットするなど、さまざまな用途に使用できます。

そこで今回は、トラック用のカーテンの付け方や種類について解説します。順を追ってカーテンの取り付け方について見ていきましょう。

トラック用カーテンの取り付け方

トラック用のカーテンを取り付ける際は、事前に車内や窓の寸法を測っておきましょう。せっかくカーテンやレールを購入しても、サイズや幅が合わないと買い直しや追加購入が必要となります。

無駄な出費や手間を省くためにも、しっかり寸法を確認してから商品を購入しておくのがおすすめです。

では、順を追ってカーテンの取り付け方を見ていきます。今回は、カーテンレールが設置されていないトラックを想定して解説していきます。カーテンレールがすでに設置されているトラックの場合は、手順3から確認してください。

手順1.カーテンを付ける場所を決める

まずは、トラックの車内でカーテンを取り付ける場所を決めましょう。

トラックのカーテンはカーテンレールを使用して取り付けますが、カーテンレールはビスを使って直接固定するため、位置を間違えると穴が残ってしまいます。見栄えをきれいに保つためにも、一度カーテン本体を広げて、窓がしっかり覆われる位置を確認しましょう。

この際に、カーテンレールを設置する位置をマーキングしておくと、無駄なく作業を進められます。

手順2.カーテンレールを取り付ける

次にカーテンレールを取り付けていきます。

手順1でマーキングした位置を参考に、カーテンレールを仮止めしていきます。いきなり本止めしてしまうと角度の微調整ができないため、仮止めして位置が確認できてからしっかり固定していきましょう。

取り付けが簡単なカーテンレールを選ぶと作業が楽に

カーテンレールを選ぶ際は、取り付けが簡単なタイプがおすすめです。ジェットイノウエ(JET INOUE)の「アルミカーテンレール」は、600mmと800mmの2種類の長さが用意されており、車内の形状に合わせて曲げることができるため、ぴったりフィットします。  

手順3.カーテンを取り付ける

カーテンレールが設置できたら、カーテンを取り付けていきましょう。

カーテンを取り付けるときは、次のポイントを確認してください。

・カーテンの裏表
・カーテンの左右
・フックの付け方や幅

【カーテンの裏表】

トラックのカーテンには、レールに吊り下げるためのフックを取り付けるテープが付いています。このテープがある側が裏、テープがない側が表となります。柄物のカーテンの場合は、表に柄が付いているので確認しやすいでしょう。

よく疑問に挙がるのが、カーテンを設置するときは「表と裏どちらを窓の外に向けるのか?」というもの。基本的にトラックのカーテンでは、表面(テープがない側)を窓の外に、裏面(テープがある側)を車内に向けて設置します。

ただ、キャビンの中をあえておしゃれにするために、柄や色合いがきれいな表面を車内に向けるドライバーもいるようです。

【カーテンの左右】

サイドカーテンや仮眠カーテンを設置する際は、カーテンの左右にも注意しましょう。

トラックのカーテンは、束ねるための紐(タッセル)が本体に縫い付けられている種類も少なくありません。このタッセルは進行方向を向いて後ろ側にくるのが正しい取り付け方です。この取り付け方を覚えておき、カーテンの左右を間違わないように付けていきましょう。

【フックの付け方や幅】

フックの付け方や幅

カーテンを購入すると、カーテンレールに吊り下げるためのフックが付いてきます。フックは、カーテンの裏側に差し込むようにして取り付けます。カーテンの折り目の山側の部分を目印に、フックを取り付けていきましょう。

ここで注意したいのが、フックを取り付ける幅です。あまり短い間隔で取り付けるとカーテンのたるみが足りず、開閉しづらくなります。反対に間隔を長く取り過ぎると、カーテンがたるんでしまい隙間から光が入ってしまいます。

目安としてはカーテンの山部分を1つ飛ばしでフックを取り付けると丁度よい間隔になります。  

フックを選ぶことでカーテンの丈の長さを調節できる

カーテンの丈の長さを調節したいときは、フックの長さで調節してみましょう。

ジェットイノウエには各種カーテン部材が用意されており、好みの長さのフックを購入できます。また、長さを変えられるアジャスタータイプなら、細かく調整ができるのでとても便利です。

トラック用のカーテンの種類

次に、トラック用のカーテンの種類について見ていきましょう。

トラックには大きく4種類のカーテンがある

トラックのカーテンは、大きく次の4種類があります。

・仮眠カーテン(フロントカーテン)
・センターカーテン
・サイドカーテン
・リアカーテン

カーテン取付図

【仮眠カーテン(フロントカーテン)】

仮眠カーテンは、トラックのフロント部分に設置するカーテンです。

休憩や睡眠中のプライバシーの確保や、眩しい光を遮るために重要な役割をはたす部分です。フロントガラスだけを覆うタイプと、フロントからサイドガラスまでを覆うラウンドタイプがあります。

大きな面積を覆うため、遮光性が高いカーテンを選ぶのがおすすめです。また、停車中にはトラックの“顔”としての役割もはたすので、色や柄にこだわってみてもよいでしょう。

【センターカーテン】

センターカーテンは、キャビンと寝室スペースを仕切る際に使用するカーテンです。

トラックドライバーは車内で仮眠や睡眠をとる機会が多いですが、その際に使用するのが寝室スペースです。しっかり休息を取るためには、遮光性の高さだけでなく、寝室スペースを静かに保つ防音性、季節によって快適な温度を保てる温冷効果にも注目して種類を選んでみましょう。

【サイドカーテン】

サイドカーテンは、トラックの運転席や助手席側のドアの窓に取り付けるカーテンです。

休憩中のプライバシー保護や、フロント部分を覆うカーテンと組み合わせるなど、仮眠や就寝中の光を遮るために使用します。

サイドカーテンを選ぶ際は、遮光性などの機能も重要ですが、サイズや生地の厚さにも配慮しておきましょう。あまり大きすぎるカーテンを取り付けてしまうと、運転中の左右確認がしづらくなってしまいます。安全運転につなげるためにも、購入前にサイズや寸法を確認しておくのがおすすめです。

【リアカーテン】

リアカーテンは、キャビン後方の窓に付けるカーテンのことです。寝室スペースには小さな窓がありますが、この部分を覆う際に利用します。

平ボディのトラックなどには必要ですが、ウイング車のように荷台で後方が隠れている場合は、個人の好みにあわせて取り付けて大丈夫です。

遮光性の高さはもちろん色合いやデザインで個性を発揮

トラックのカーテンを選ぶ際は、遮光性の高さが大きなポイントとなります。ジェットイノウエのトラックカーテンのように1級遮光(遮光率99.9%以上)の商品なら、仮眠や就寝時も光に邪魔されることなくゆっくり休むことができます。

また、色合いやデザイン、柄にこだわることで個性を発揮できるのもトラックカーテンの楽しみ方です。キャビンの内装で統一するのか、トラックの外装に合わせるのか…などなど、さまざまな種類からお気に入りのカーテンを探してみましょう。

トラックのカーテンを取り付ける際の注意事項

最後に、トラックのカーテンを取り付ける際の注意事項を確認しておきましょう。カーテンの設置は法律上問題はありませんが、次の項目は罰則の対象となるため注意が必要です。

・窓ガラスに吸盤など使ってカーテンレールを取り付ける
・カーテンの一部を閉めた状態で運転する

まず、カーテンを取り付ける際はカーテンレールがきちんと固定されている状態でなければなりません。吸盤タイプはNGとなるので注意してください。

また、カーテンの一部を閉めた状態で走行することも禁止されています。サイドカーテンなどはとくに注意が必要で、走行前にはきちんと紐(タッセル)で束ねておくようにしましょう。

まとめ

今回はトラックのカーテンと付け方と種類をご紹介しました。カーテンの付け方は、次の順で進めていきましょう。

  • 手順1.カーテンを付ける場所を決める
  • 手順2.カーテンレールを取り付ける
  • 手順3.カーテンを取り付ける

あらかじめカーテンを設置する場所の寸法やサイズを測っておくと、商品選びの間違いや余計な手間がかかりません。

トラックのカーテンは遮光性や温冷効果といった機能の部分だけでなく、色合いやデザイン、柄などさまざまな種類が揃っています。欲しい機能や好みのデザインなど、お気に入りの商品をじっくり選んでみましょう。

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