「やはり人と会うことは大切。出会いや言葉が刺激となって、それが活力へとつながっていく」。そう力を込めるのは岐阜梱包(岐阜県揖斐郡大野町)の堀部友里社長。社長は「シビアな一年だった」と表現した2021年を回想して、そのなかで生じた変化や学び、そして社内の前向きな動きをあげて新年へと向けた決意を語った。

長引くコロナ禍で苦戦を強いられた昨年。後半にはさまざまな企業努力を重ねて復調を見せたが、それでも日頃明るい社長の口をついて出た「しんどかった」のひと言は厳しい状況を察するに十分なものだった。冒頭の言葉はそんな「しんどかった」さなかの社長が人との交流によって痛感したありがたみを通じてのもので、そこからは「人を救うのはやはり人」というメッセージが伝わってくる。

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昨年末には安全講習と併せて一年の反省会を開き、各自が年始に掲げた目標を振り返って自己採点を行った同社。「具体的なイメージを頭に置くことで、よりなりたい自分へと近づくことができ、自発性や自覚が生まれてくる」と社長は語り、一連の動きに対する意義と必要性に言及する。

また毎年社内における年間テーマを共有している岐阜梱包では2022年へ臨むにあたってもそれを継続し、「数字にこだわる」との目標を掲示。テーマの選定はトップダウン型ではなくスタッフらの考えによってまとめられたもので、売り上げについてはもちろんのことだが間近に迫っている2024年問題を見据えた労働時間を含む環境面整備の意味合いも込められる。

今年については会社としての収益を追求しながら流通加工等を視野に入れた拡大型の経営ビジョンを前向きに語る堀部社長。どんなときも笑顔を大切にする社長には、苦難のなかで見つけた様々な種子が芽吹く未来が見えているに違いない。

 

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