愛東運輸 加工事業展開への足がかりは「内職市場」
273回閲覧
Image: weekly-net.co.jp
【愛知】輸送事業を柱に、新たに加工事業を拡大させつつある愛東運輸(村山記生社長、刈谷市)。その契機となったのは、平成27年に内職市場(針尾智子代表、春日井市)のFC加盟店を東海市にオープンしたことにある。当時の社長で現会長の村山明子氏は「人と場所、機会が整ったからこそ開業できた」と縁に感謝する。
針尾氏との出会いはFC説明会。その時は「安い賃金で働いてもらうなんて申し訳ない」と契約を躊躇した村山会長だったが、その後、取引先の経営者から工場運営について相談を受けた際、「何とか力になれないか」と思案していたタイミングで針尾氏と偶然にも再会。これが開業再考のきっかけとなった。
村山会長は、加盟店を視察した社員の「内職さんたちが皆、嬉々としている」という言葉に背中を押されたと話し、自らも「悲壮感が全くない。むしろ社会とのつながりを喜んでいるようだった」と内職市場へのイメージの変化を振り返る。また子育て中の主婦など、潜在的労働力に対する雇用やコミュニティ創出が「地域貢献になれば」との思いもあり、決断したことを明かした。
開業から6年、内職市場東海市富木島店では、自動車部品の最終加工や検査など高単価作業を請け負うことで、内職登録者は常に50人を超え活気づいている。また、その指導が社内の人材育成につながり、加工事業展開への力となっている。
4年前にリフォームした本社に加工所を構えるなど、事業全体に占める加工事業の割合はほぼゼロから約15%に上昇。それに伴い、輸送の幅も広がりを見せている同社。来春は東郷町に物流倉庫が完成する予定で、村山会長は「さらに輸送の付加価値を高めていく」として総合的な物流サービス展開へ意欲を示す。
◎関連リンク→ 愛東運輸株式会社
ご感想、情報提供など皆様からのコメントをお待ちしております!
お気軽にコメントしてください♪