日本鳩対策センター(東京都杉並区)は、ハトやカラス、スズメ、ムクドリなどの鳥害対策を提供している。同社北関東営業所の原田好二所長は、「鳥は帰巣本能が強く、一度巣を作ると撤去しただけでは場所を覚えており、また再来してしまうため、根本的な対策が必要」と語る。

 

「食品倉庫はもちろん、配送品質の評価が売り上げや信頼に直結するEC商品を扱う倉庫などでの鳥害が課題となっている」と切り出す同所長。「鳥害と一言で言っても、糞だけでなく、カラスがゴミや虫を段ボールの隙間に隠す、スズメがペットフードの袋を突いて中身を食べてしまうなど、被害は様々」と説明する。

 

ビルのメンテナンス事業を手がける親会社から鳥害専門として独立した同社。「30年以上培ったノウハウと技術を活かし、『鳥が来る理由を作らせない』根本的な対策を提案している」。

 

現地調査・見積もりは無料で、現場ごとに適したプランを策定。「100%の対策」として5年保証をつけるなど、自信をのぞかせる。「基本的には、防護ネットと電気ショックなどでの対策が主」だという。

 

「効果的な対策のためには、鳥の習性を熟知する必要がある」と解説する同所長を含め、同社には「鳩マイスター」を取得したスタッフを配置。「鳥は、まずその場所が安全かどうか高い位置から確認する。危険を察知した場所には近寄らないという習性を応用して、その場所に電気ショックを設置するのが効果的」と話す。「ソーラーパネルで発電しバッテリーに蓄電していくので、電気工事は不要」。

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「電気ショックが使用できない場所やコストを抑えたい場合は、侵入経路を防護ネットで塞ぐことがポイント」と解説。「中小規模の倉庫では内部にすべてネットを張るのがお勧めだが、大きめの倉庫では、ひさし部分のみ、出入り口のみなど工夫できる」。ネットは1平方mあたり1000円から2000円。

 

同社ではその他にも、剣山や忌避剤なども活用する。「ホームセンターなどで入手できる素材を使った個人でのDIYは残念ながら失敗してしまうことも多いと聞く」と鳥害対策の奥深さを語る原田所長。「既存の建物にはもちろん、近年では新築時に設計から対策を施す事例も増えている」という。「顧客の大切な荷物を守るためのお手伝いができたら」と語った。

 

◎関連リンク→ 日本鳩対策センター株式会社