「ドライバー自身が教える側になることで、より高い安全意識が育まれる」と語るのは、交通安全に関わる各種イベントを手がける広報企画(名古屋市中区)代表の杉原定憲氏。同氏は運送業界でも多く携わってきた関連イベントを通して、トラックや物流への関心を強く寄せている。

 

世の中はITやAIが存在感を強め、デジタル主体のコミュニケーションが広がりを見せている。一方、同社が提供するのはそれとは真逆にある「反射バッジ創作キット」「交通標識ビンゴカード」「交通安全ジャンボカルタ」といったアナログに軸足を置いたコンテンツの数々で、そこにはデジタル社会では得られない温度や感触がある。

 

その根底には「気が付けば学習」というコンセプトがあり、体や頭を使って遊び感覚で目の前の動きに集中していく過程で、自然に知識が身についていくというもの。杉原氏は「ときめき感が大切で、その場ならではの臨場感や交流もある」とアナログ会場の魅力に触れ、またデジタル化が進むなかでの変化については「我々が提供するような体験型イベントは需要がそう下がっているとは感じていない。根強く残っていくのではないか」との見方を示す。

 

冒頭の言葉はそんな杉原氏にドライバーの教育環境について尋ねた場面で出たもので、人手の減少や拘束時間に追われて指導不足が懸念される現状で、「安全教室や会社見学などで誰かに教えるという経験を積むことで、意識の変化や責任感が高まり、自分だけでなく例えば『この子たちを守らなければ』という思いも生まれてくるのではないか」と分析。また、運送業界に関しては「世間はトラックのことを思った以上に知らないので、その理解を広めるための活動もしていきたい」と語り、社会に対する「トラックの教育」にも前向きな姿勢を見せている。

 

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