てんころるん(東京都港区)はドライバー専門の人材紹介事業を手掛けている。古田有希恵社長は、大手人材サービス企業に新卒で入社したのち、物流会社に転職し採用を担当した経歴を持つ。同社長は、「当時も多様な採用手段があったが、『物流会社にちょうどいい』ものがなかった。採用企業各社に『ちょうどいい』ものを作りたい、と独立して会社を立ち上げた」と振り返る。

 

同社では、求人広告の手配や応募者の受付代行、面接設定、入社後のフォローなど、採用活動をトータルでサポート。事前に同社スタッフが求職者と面談を行い、希望を丁寧にヒアリングするという。

 

「採用企業が行う面接では、なかなか本音が聞き出しづらいもの。当社では、雑談を交わすように求職者とコミュニケーションを取り、差し支えない範囲で希望条件などを聞いている」と話す同社長。「家族のことや趣味のことなどもざっくばらんに聞いて、働くにあたって重要なことであれば、本人に確認した上で採用企業に伝える」。

 

「たとえば、『こういう業務は苦手』や、『週に1度通院のため平日に休みたい』『趣味でバンド活動をしていて定期的にライブを行っている』など。本人が伏せてほしい場合は別だが、事前に伝えたほうがミスマッチは起こりにくい」と指摘する。

また、「意外と後から判明するケースが少なくないのがシングルマザーやファーザー。子どもの年齢によっては働き方に違いが出てくる。企業での面接では個人情報を聞き出しづらいため、当社スタッフがキャリアコンサルタントとして親身になって相談に乗る」と話す。

 

料金は、ドライバー1人採用につき60万円。「成功報酬型の人材紹介の一般的な手数料は年収の30〜35%と言われており、仮に年収400万円だとすると、手数料は120万〜140万円となる」とし、「求人広告の場合は、掲載しても応募がない可能性もある」と指摘。「当社の『ちょうどいい』は、低価格を実現しつつ、運行管理者資格を持つスタッフや、これまで1000人以上の面接を担当した経歴を持つスタッフなど、少数精鋭ながら豊富なノウハウで支援できる点にある」と胸を張る。

 

社名の由来は、「TEN+COLOR=十人十色」をもじったものになっている。「多様な人々の立場を理解・尊重することで、信頼関係が深まる」との思いを社名に込めた。

 

前職時代に立ち寄った物流センターで、手積みしているドライバーを見て、「物流の仕事はなんて尊いんだ」と感銘を受けてこの世界に飛び込んだという古田社長。「これからも採用活動を通じて、物流企業とドライバーをサポートしていきたい」と語った。

 

◎関連リンク→ てんころるん