日本の医薬品業界大手アルフレッサホールディングスが、中国市場への進出を図る日系企業を支援する新たな取り組みを発表しました。皆さんは「粤港澳大湾区」という言葉をご存知でしょうか？これは珠江デルタ周辺の広東省9都市と香港・マカオを含む経済圏のことです。

 

アルフレッサは2023年11月、北京を拠点とする中国の医薬品流通大手「華潤医薬商業集団」と戦略提携を結び、両社の協力関係を強化しました。この提携により、日本の医療関連企業が中国の特別医療制度を利用して市場参入する道が開かれています。特に注目すべきは「大湾区医薬品・医療機器革新開発計画」です。この枠組みを通じて、香港やマカオで認可された医薬品が広東省の指定医療機関へスムーズに導入できるようになります。

 

この協力体制では、華潤医薬商業集団が持つ最新の制度情報をアルフレッサが受け取り、それを日本企業に提供するという流れが構築されています。中国政府系複合企業の医薬部門である華潤医薬商業集団は、1950年の創業以来、全国に470社超の子会社を持ち、1万以上の大規模病院と取引関係を持っています。

 

両社の連携は2019年3月に始まり、今年2024年6月6日には「特別制度活用による日本製品の中国展開支援」に関する発展的な業務提携を締結しました。この動きは、日本の製薬企業や医療機器メーカーにとって、複雑な中国市場への参入障壁を下げる重要な支援となるでしょう。あなたの会社も中国市場進出を検討しているなら、このような専門的サポートの活用を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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