店頭販売不振でワコールの業績見通しが暗転、中期計画発表も延期に
インナーウェア業界大手のワコールホールディングスが2026年3月期の業績見込みを大幅に引き下げました。あなたも愛用しているかもしれないランジェリーブランドの未来に、暗雲が立ち込めています。
当初予測していた売上1875億円から約137億円減の1738億円へと下方修正されました。これは前年比でわずかに減少する見込みです。利益面では構造改革の成果が一部表れているものの、期待値には届きませんでした。会社側は次期経営計画の公表も先延ばしする事態となっています。
インターネット通販は好調を維持していますが、実店舗での売り上げが伸び悩んでいるのが主な要因です。「お気に入りのブラを店舗で試着して購入したい」というニーズが減少しているのでしょうか?高級ライン商品は健闘しているものの、多くの消費者に親しまれている「ワコール」や「ウイング」などの主力ブランドが計画未達となる見込みです。
海外市場も逆風が続いています。アメリカと中国では市場環境の厳しさが続き、ヨーロッパでは6月に起きた倉庫火災により、オンライン販売が2か月間ストップする事態に陥りました。
11月12日に発表された今年度前半(4~9月期)の実績では、収益が前年同期より2.9%減少して875億円となりました。企業努力で利益率は改善し、営業利益は86.5%増の215億円、最終利益も41.5%上昇して124億円を記録しましたが、先行きへの懸念は拭えません。
今後、消費者のインナーウェア購買行動がどう変化していくのか、また企業がどのように対応していくのか、目が離せない展開となっています。あなたはランジェリーをどこで購入することが多いですか?その選択が業界の未来を形作るかもしれません。
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