バスマガジン編集部の記者として、路線バス運転手への挑戦を続けてきた私。社内審査「見極め」に合格し、晴れて単独運転の資格を得ることができました。しかし、実際に一人で乗客を乗せて走るとなると、新たな不安が胸をよぎります。「明日から本当に一人で大丈夫だろうか？」という疑問が頭から離れません。

 

私が所属する東京営業所では、企業向けシャトルバス、港区コミュニティバス「ちぃばす」、一般路線化した企業シャトルバス、そして高速バスと多彩な運行を担当しています。これまで実地訓練したのは主にシャトルバス。企業契約の輸送なので、運賃を集める必要がなかったのです。しかし「ちぃばす」では100円の料金徴収が必須。この「お金を扱う」という経験がないことに大きな不安を感じていました。

 

「このままでは困る」と思い切って運行管理者に相談したところ、笑顔で「わかりました」との返事。次の出勤日には経験豊富な先輩が教官として同乗してくれることになりました。ICカードの処理や現金収受など、運賃箱操作の実地訓練を受けられると思うと、少し心が軽くなります。

 

運転技術だけでなく、接客や料金収受まで含めて「バスドライバー」と呼べるのでしょう。道路状況や車両操作に加え、お客様との円滑なコミュニケーションも必要です。特に混雑時の運賃収受は、スムーズさと正確さの両立が求められます。これからの実践で、一人前のドライバーへと近づけるよう、一歩ずつ成長していきたいと思います。

 

 

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