ASUIRO トラックドライバーに特化した採用代行サービス「ドラPRO」で採用単価を削減
2024年問題以降、深刻化するドライバー不足は、運送会社の事業継続を脅かす喫緊の課題となっている。特に中小の運送会社では、採用チャネルの多様化や採用専任者の不在などが影響し、採用単価が高騰。若年層が確保できないという悲鳴も聞こえてくる。
こうした中、物流業界向けに事業を展開するASUIRO(アスイロ、大阪市中央区)は、ドライバーに特化した採用代行サービス「ドラPRO」を提供し、高い評価を獲得している。
データとアナログの融合戦略
「ドラPRO」最大の特徴は、Indeedや求人ボックスなどの求人検索エンジンを活用したデジタルマーケティングと、物流業界に特化した独自のノウハウ、そしてアナログな個別対応を融合させた点にある。
同サービスは、大手のヘッドハンティング会社出身者や、元公安警察の情報分析官ら、バラエティーに富んだ経験と知識を持つ専門チームが、求職者から直接ヒアリングして得た「ドライバーインサイト」をデータベース化。エリアの市場感や競合分析といった外部環境分析、クリック率・応募率に直結する求人原稿の内部環境分析の双方を徹底して行う。
また、応募が入った際の即時対応体制を構築し、応募から採用に至るまでの離脱を最小化。これにより、採用を「運」ではなく、データに基づいた「投資」へと変える。
採用単価が50万円から12万円に
これまでに250社以上の導入実績があるが、その成功事例のひとつが大阪府のある運送会社だ。
かねて採用専任者が不在だった同社は、Indeedなどの運用を試みるも成果が出ず、ドライバーの採用単価が50万円に達していた。
そこで、「ドラPRO」は同社の専属チームを結成。月額15万〜25万円の広告予算で運用を開始し、3か月で34名の応募を獲得し、5名の内定承諾を実現した。
特筆すべきは、応募者の60%が20〜40代の若年層であった点。そして、採用単価は12万円に下がり、約75%という大幅削減を達成した。
早朝・夜間の経験者採用を目指した同府の別の運送会社でも、応募単価を33万円から1.2万円に削減。1か月半で2名の採用に成功した。

アスイロは同サービスと、荷主開拓支援サービスの「MIKOMI LOGI」の両輪で、物流事業者の持続可能な経営を後押し。
同社は「ドライバー採用の難局が続くなか、『ドラPRO』が提供する専門的な採用ノウハウは業界全体の生産性向上に貢献する」としている。
