外国からの人材仲介を行うアプライズ(岩堀克英社長、東京都品川区)は、日本の交通法規を習熟した外国人人材を育成するため、2つの人材育成システムを確立した。

1つは、ベトナム在住の特定技能ドライバーへの対応。インターンシップ生は来日する前にベトナムで運転免許証を取得するが、その際、同社がベトナム国内に所有するパートナー教習所での講義を受講してもらう。その講義には日本の教習所の教本(ベトナム語版)を活用して教育する。

もう1つは、すでに日本国内に在住している外国人に対する教育。合宿式で、(受講者の)出身国の教育に詳しく、かつ母国語に翻訳された日本の教本で指導ができる教習所を選定し案内する、というもの。

岩堀社長は、「昨今、外国人ドライバーの外免切替や事故のニュースが多く報道されているが、出身国で日本の交通法規などをしっかり学習した人材を育成する必要がある」と話す。「ベトナムの教習所では、このシステムで、すでに佐川急便のインターンシップ生が受講を開始している。日本国内に在住する外国人に対しても、ナンバメイト(時野学社長、大阪市中央区)の協力で、最適な教習所を選定し、案内する体制を整えた」と説明。さらに「ナンバメイトが選定した教習所で免許を取得した人が転職を希望する場合は、日本人・外国人を問わず、当社の人材紹介に登録してもらう。運送会社からの日本人ドライバーの斡旋希望にも対応できるようにしていく」と語る。

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