GMOクリエイターズネットワーク(東京都渋谷区)は、フリーランスに特化した金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス)byGMO」に、軽貨物業界向けの委託費用前払いサービス「ドライバー即日払いプラン」を追加した。「フリーナンス」が元請運送事業者に代わり、委託配送費用を個人事業主のドライバーに即日払いするほか、二重払いを防止するための繁雑な「消込処理」も不要になるという。

軽貨物ドライバーは、「FREENANCE口座」を事業収入の受け取り先とすることで、請求書(売掛債権)をすぐに現金化できる「FREENANCE即日払い」が利用可能。さらに、自動車での配送は対象外だが、最大5000万円の補償が受けられるフリーランス特化型の損害賠償保険「FREENANCEあんしん補償」も無料付帯される。

 

「個人ドライバーに委託する運送会社の資金調達リスクや繁雑な手続き、管理業務を軽減させることを目的に当プランを立ち上げた」と切り出すのは、FREENANCE事業責任者の次松武大氏。同氏は、「フリーで営業される方の困りごとを調査すると、資金繰りなど、必ずお金の不安が1位になる」と説明する。

ドライバー側は、即日払いで資金の悩みを軽減できる一方、「元請け事業者側に費用負担はなく、さらに、即日払い取引量に応じたキャッシュバック制度もあり、新たな収益を得る手段としても活用いただける」とし、「双方にとっての悩みを軽減させるプラン」と胸を張る。

 

元請け事業者側のメリットとして、「経理管理の手間を削減できる点」を挙げるのは、Fintech事業部服部直人氏。「ドライバーさんが増えれば、支払い済みかどうか把握する管理の手間も増える。ミスが起こればより多くの時間的コストが発生することになる」と指摘する。「ドライバーさんが申請すると管理者にメールが届き、金額など問題なければ承認ボタンを押すだけ。本格提供に先駆けて、20社ほど利用いただいているが、経理事故は非常に少ない」という。

導入には2年分の財務諸表などの資料の提出が必要。「資料提出から最短で1週間から10日ほどで利用開始できる。設定自体は約1日ででき、すぐにお使いいただける」。

「フリーランスや個人事業主のドライバーさんは、委託費用の入金前に燃料費などの経費を自己負担することも多く、定着率低下の要因になっていたのでは」と分析する服部氏。次松氏は、「今後も、フリーランスの働き方を支援し、フリーランスを受け入れる企業側にもメリットを創出していきたい」と語った。

 

◎関連リンク→ FREENANCE byGMO