運輸業の社会的・経済的地位の向上を目的に活動している日本運輸業協会(神野紳一郎代表理事、千葉県浦安市)は8月から、貨物運送業、旅客運送業、物流倉庫業の3つの業態についての知識や能力を評価する「運輸業検定試験」を全国約300か所で開始した。

同協会が創設した運輸業検定試験について、神野氏は「運輸業界の人手・人材不足を解消するには、多くの人に興味を持ってもらうことも重要だと考えて創設しました。特に学生など一般の人に受験してもらいたいと考えていますが、業界の人にもスキルアップや業務の効率化に役立てもらえれば」としている。

試験は、貨物運送業、旅客運送業、物流倉庫業の三科目で、それぞれが50問(60分)のCBT多肢選択式で行われ、内容は全体の6割を占める法令を中心に、業界用語、接遇マナー、健康管理、業界史、業界団体・国交省統計などから出題される。

運輸業検定試験は、英語のテスト「TOEFL(トーフル)」の様なイメージで創設されているため、今後、多くの人が受験することで、試験の価値が高まってくるとし、試験の認知度を高めていく取り組みを進めている。

◎関連リンク→ 一般社団法人日本運輸業協会