【東京】昨年、東ト協の会長を退任した浅井隆氏(浅井・会長)。現在は東ト協の名誉会長の立場で、そして商工会議所の議員として活動している。3期6年務めた東ト協会長時を振り返り、「コロナ禍で思うような活動をできない時期もあったが、東京都との良好な関係を維持するなど、それなりの役目は果たせたかな」と話す。

東ト協には現在2972社の会員がいるが、年々減少傾向にある。会員増強は喫緊の課題でもあるが、なかなか難しかったと振り返る。一方で「組織のスリム化には取り組めた」という。

在任中から推進している東ト協支部のブロック化もその一つだが、「他県の様子を見ながら、急激にではなく徐々に進められたのはよかったのではないか」と評する。

支部間で会員数に格差がある。会員サービスを均一に行うために、支部という枠ではなく、ブロックという枠に広げ、研修や交流の場を設け、より一体感のある効率的な運営を行えるよう取り組んだ。任期中にはコロナ禍で、予定していた活動ができないこともあったが、その一方で、インターネットを活用したオンライン会議や会員向けのオンラインセミナーを行うといったDX化を推進できたという。

「首都高の割引の問題や、東京の中心部では事業者各社が車庫を探せないなど、まだまだ課題は少なくない」と指摘する浅井氏は、「今後も協会、ひいては業界のサポートをしていきたい」と話している。

浅井隆氏=昨年、会長を務める浅井は75周年を迎え、浅井氏は旭日小綬章を受章。