トラボックス 片岡新社長が就任、吉岡氏は会長に
トラボックス(東京都渋谷区)はこのほど、片岡慎也氏(写真左)が社長に、吉岡泰一郎氏(同右)が会長に就任した。片岡新社長は、「トラボックスがこれまでの21年間で築き上げた運送事業者さんとのパートナーシップは非常に大きな財産。求荷求車サービスを継続するとともに、より深く、広く価値を高めていきたい」と意気込む。
同社長は米国大学を卒業後、WMS大手のフレームワークスに入社。以降、アスクルやグリー、メルカリなど名だたる企業で活躍した経歴を持つ。「長らくプロダクト畑をひた走ってきたが、常に『社会貢献がしたい』という思いを抱いていた。自身のキャリアを踏まえ具体的に考えた結果、『物流業界の課題解決がしたい』という気持ちに辿り着いた」と振り返る。
「運送事業者さんのさらなる業務の効率化やコスト削減を支援し、売上と利益を増やすサポートをしたい」と語る同社長。「まずは現場に出向き、課題の本質を見つけ、理解を深めたい」と話す。「フレームワークスで倉庫を担当していた頃から、現場に身を投じて、業務を肌で実感するのが自分の仕事スタイル」だという。
吉岡会長は同社長について、「経歴はもちろんのこと、人柄も素晴らしい」と評価。「優秀な人材が増え、チームとしても強くなってきている。新社長には、その先頭として現場目線でさらなる飛躍を遂げてほしい」と期待を寄せる。自身もこれまで通り、運送事業者とのコミュニケーションを取り続けていくとし、「コロナ禍が落ち着いたら、共に挨拶に伺いたい」と微笑む。
2000年3月に設立された同社。同社長は、「3世紀続く会社にしたい」と青写真を描く。「物流DXが叫ばれる昨今だが、この10年で物流革新は必ず起こる」と分析。また、「業界の人手不足の一因は多重請負構造にあると考えている。テクノロジーを駆使し、それを助長しないような世界を作りたい」とも。
今後の展望について片岡新社長は、「当社は求荷求車サービスではポジションを確立したと言われているが、もっと攻めていかなければ、業界全体の機会損失になるという危機感を持ち、より良いサービスの提供に努めたい」と語る。「会長の吉岡とツートップで物流の仕組みを未来へとアップデートしていきたい」と息を巻く。
◎関連リンク→ トラボックス株式会社
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