メルカリ(東京都港区)は、「だれでも、すぐに、かんたんに働ける」を合言葉にした空き時間おしごとサービス「メルカリハロ」の提供を開始。すでに、ヤマト運輸、アート引越センター、日本郵便など大手物流企業が導入を進めている。

 

月間2300万人が利用しているというフリマアプリ「メルカリ」。「そのアプリ内に『はたらく』タブを追加し、本人確認と銀行口座登録済みの方であれば、面接・履歴書不要で最短1時間からスポットワークが可能となった」と切り出すのは同社広報の飛田瞭氏。

 

今年3月のサービス開始からわずか1か月で、ワーカーの登録者数が250万人を突破し、4月からは全国展開を開始。「メルカリの幅広い利用者層に求人をアプローチできる」と胸を張る。

 

「物流・倉庫の仕事はワーカーに人気のカテゴリ」と語る同氏。「業務内容を細分化することで、これまでよりも短時間での労働を望む倉庫近隣の住民などが潜在的な働き手となっている」という。

 

また、「普段からメルカリで出品・梱包・配送などに慣れているワーカーも多い」とし、「積み下ろし作業はスポットワーク人材を活用し、ドライバーさんは運行に集中するなど役割を分担することで、間接的に2024年問題解消の一手になる可能性がある」とも。

 

同サービスの強みについて、「潜在的なスポットワーカー数」を挙げる同氏。「メルカリとスポットワークは相性が良く、現スポットワーク利用者の半数以上がメルカリを利用している」と説明。「昨年11月に当社が行った調査では、『スポットワークを利用したことはないが、利用意向がある』と回答した人は約32%に上った。この回答をもとに、月間利用者約2300万人の中に約750万人の潜在スポットワーカーが存在すると試算しており、今後も利用者は広がっていくと考えている」。

 

利用企業側のメリットについては、「勤務時間は最短15分から募集でき、休憩時間も1分単位で設定できるなど柔軟さが魅力」と語る同氏。「困った時は電話やメールでの問い合わせ窓口もあり、安心いただきたい」。

 

サービス利用料は、スポットワーカーへ支払う給与と交通費の30%。初期費用・掲載料・運用固定費は無料。なお、「現在、キャンペーンを行っており、サービス利用料と振込手数料も完全無料」とアピールする。

 

「将来的には、メルペイで給与を受け取ったり、そのお金をメルカリや外部決済で即座に使ったり、メルカードの支払いに充てたり、ビットコインに換えたりといった様々なことを想定している」と語る飛田氏。「『働く』ことで得た『信用』を『実績』としてメルカリに蓄積させていくなど、これまでにない体験や新たなグループシナジーの創出を目指していく」と青写真を描いている。

 

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