大型トラックのAT車の普及やトラックドライバー不足等の状況を受け、警察庁は4月18日、大型、中型及び準中型のトラックにオートマチック限定免許を導入する方針を決めた。2026年度以降の施行を目指している。

現在、新たなAT免許導入にあわせてMT免許の技能試験方法の見直しを行うため、「道交法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対するパブリックコメントの募集を5月18日まで実施している。

制度改正後、大型免許(車両総重量11トン以上)と中型免許(同7.5トン以上11トン未満)、準中型免許(同3.5トン以上7.5トン未満)にAT免許を導入。仮免許もAT免許を導入する。

技能試験方法の見直しでは、MT免許もAT車を用いて技能教習や試験を行うこととし、クラッチ・ギア操作の技能試験のみMT普通車を用いて場内で行う。

 

運転免許試験場で大型免許を取得する場合、現在はMT大型免許の技能試験はMT大型車で行われているが、改正後はAT大型車になり、クラッチ・ギア操作の技能試験のみMT普通車を使用する。なお、AT大型免許の試験は、AT大型車で行う。

 

指定自動車教習所で技能教習及び技能検定(修了検定・卒業検定)を受け、MT大型免許を取得する場合、道路上での教習・検定は全てAT車を使用、クラッチ・ギア操作の項目はコース内でMT普通車を使用するとしている。

 

◎関連リンク→ 「道交法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等に対するパブリックコメント