菱倉運輸(西川浩司社長、東京都江東区)と伊藤忠エネクス(吉田朋史社長、同千代田区)は、菱倉運輸が名古屋港を起点とするコンテナ輸送用車両に使用する燃料に、リニューアブルディーゼル(以下、RD)を活用する実証実験を2024年1月に開始。

RDはドロップイン燃料として、既存の車両や機械及び給油関連施設を活用することが可能。既に欧米を中心に広く流通実績があり、脱炭素施策に係る導入コストを最小限に抑え、GHG排出量削減にも大きく貢献できる次世代バイオ燃料として、利用拡大が期待される。

同実験では、名古屋港からコンテナ輸送を行うトラクタヘッド1台の使用燃料を、軽油からRDに代替して使用。この車両は、キリンビールの名古屋工場および滋賀工場への原料の一部輸送や、その他顧客への製品輸送に従事している。

名古屋港を起点とするコンテナの定期輸送車両の使用燃料にRDを使用するのは初の取り組み。今回使用するRDは、伊藤忠商事がフィンランドのネステ(Neste)社から輸入し、伊藤忠エネクスが菱倉運輸に供給している。

菱倉運輸と伊藤忠エネクスは実証実験の結果を踏まえ、名古屋港を起点とする陸上輸送でのRDの本格活用や、他のエリアでのRD使用等に向けた検討を進めるとしている。

三菱倉庫グループの菱倉運輸は、同グループの6つの重要テーマの1つである環境対応に取り組み、引き続き、脱炭素社会の実現に貢献していく構えだ。

◎関連リンク→ 菱倉運輸株式会社