第258回:令和時代の運送業経営 管理職編(56)
【管理職編】56
「コロナ禍で頑張る運送業経営者を応援します!」というシリーズで新型コロナウイルス影響の下で「令和」時代の運送業経営者が進むべき方向性、知っておくべき人事労務関連の知識・情報をお伝えしています。
今号も前号に続き「管理職」をテーマに求められる役割、責任などに関し解説してまいります。(その5)
1.ドライバータイプ
ドライバーもいろいろな性格、考え方の方がいます。給与金額や計算方法に非常に拘る方がいる一方で、とにかく休日・休暇を重視する方がいるなど、さまざまな性格、考え方の方がいらっしゃるのが実情です。
タイプは大きく二極化してきており、「職人型」ドライバーと「草食型」ドライバーに分けられます。また、最近はとにかく権利意識が高く「不平」「不満」を口にすることの多い「クレーム型」が多くみられます。
2.ドライバータイプ毎の特徴
ドライバータイプが多様化してきており、タイプに応じた管理、対応が求められます。自分と同じ感覚を持っていると思うとうまくいかないため、「ドライバーは自分と違う、いろいろなタイプがいる」と認識することが必要です。
(1)職人型ドライバー
「職人型」ドライバーの割合は減少しており全体の3~4割程度となっている印象です。給与制度は歩合給志向で、自分の給与は自分で稼ぐという意識を持ち、ある程度の長時間運行も可能です。不定期な運行やスポット業務にも対応してくれる頼りになる存在です。
(2)草食型ドライバー
「草食型」ドライバーは異業種からの転職組が多く、いわゆるサラリーマン的な考えを持つ方が多いのが特徴です。研修を重視し教えてもらいながら仕事を覚えてタイプです。
自分の時間を大切にするため長時間運行は好まない方が多いです。
(3)クレーム型ドライバー
「クレーム型」ドライバーは高給与志向ですが無理は好まず休日重視であるため扱いにくいのが特徴で、有給は権利であるという考え方を持っています。給与明細への拘りが非常に強く、他ドライバーの給与額への興味が強いため、社内でトラブルを多く起こすことも多くあります。
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