専門誌「咬文嚼字」が選定した2025年の中国流行語ランキングが12月2日に公表されました。社会経済の変動に対応する「靭性」（レジリエンス）という言葉が注目を集めています。皆さんも最近、予測不能な世界情勢の中で「強さ」や「回復力」について考えることはありませんか？

 

トランプ政権の揺れ動く通商方針や供給網の不安定化により、中国のビジネス環境は試練に直面しています。そんな状況下で「経済の回復力」や「サプライチェーンの柔軟性」といった表現が公式文書やニュースで頻出するようになったのです。

 

テクノロジー分野では「具身智能」が話題を呼んでいます。これは人間のような感覚や学習能力を備えたロボットシステム（エンボディドAI）を指す言葉です。この技術は生産現場からサービス業まで幅広く活用できるため、政府も6G通信や量子技術と並ぶ将来の重要産業として位置づけています。あなたの仕事や生活も、近い将来このテクノロジーで変わるかもしれませんね。

 

スポーツ界では、江蘇省発のアマチュアサッカーリーグ「蘇超」が大きな社会現象となりました。5月に始まったこの地域密着型のイベントは、全国各地で同様の市民リーグを誕生させる原動力になっています。また、若者文化を反映する「谷子」（アニメキャラクターのグッズ）も人気表現として選出されました。こうした言葉から、中国社会のトレンドが見えてくるのではないでしょうか。

 

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