日本の小売業界に大きな変革が起きています。12月1日、国内最大手の薬局チェーン「ウエルシア」と第2位の「ツルハドラッグ」が手を組み、経営統合を実現しました。この統合により、私たちの日々の買い物環境にどのような変化がもたらされるのでしょうか。

 

現代の薬局は、もはや単なる医薬品販売所ではありません。新宿上落合店の曽田店長によれば、「今晩のカレーに必要な肉も野菜もルウも一度に手に入る便利さ」を目指しているといいます。実際、店内の日用品・食料品の売上は医薬品と同等規模になっているそうです。このような薬局の変化は、私たちの買い物習慣を根本から変えています。

 

業界全体の年間売上高は約10兆円に達し、コンビニエンスストア市場（約11兆3000億円）に迫る勢いです。2021年にはマツモトキヨシとココカラファインが結合して新会社を立ち上げるなど、業界再編の動きも加速しています。

 

今回の統合で消費者にはどんな利点があるのでしょう？店長は「ポイント制度の一本化」「共通キャンペーン」「オリジナル商品の拡充」などを挙げています。さらに、共同物流による効率化や大量仕入れのスケールメリットを活かし、より魅力的な価格設定も期待できるでしょう。

 

あなたの近所の薬局も、いつの間にか食品売り場が充実してきたと感じませんか？これからは「薬を買いに行く」という概念から「日常の買い物を一カ所で済ませる」という選択肢が、より現実的になりそうです。薬局の変貌は、私たちの生活スタイルをどう変えていくのでしょうか。

 

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