あなたが慣れ親しんだ東武東上線の車両風景が、もうすぐ大きく様変わりします。来年春以降、青を基調とした新型車両「90000系」が順次登場し、おなじみのマルーン色の車両たちが徐々に姿を消していくことになるのです。

 

この90000系は、先頭部分が「高瀬舟」をイメージした特徴的なデザイン。ドアの窓が下方向に広がり、乗車時の開放感が増すよう工夫されています。また、全ドア上部には液晶画面が設置されるなど、快適性も向上。車体は、濃い青色が前面とドア周辺に配される斬新なカラーリングです。

 

東武鉄道は当初、この90000系を9000系の代替としてのみ計画していましたが、現在では10000系や30000系も含めた置き換えへと方針を拡大。その理由は、部品の共通化やメンテナンス効率化にあるようです。会社によれば「将来的に池袋発着の列車は50000系と90000系のみになる」とのこと。つまり、池袋口では長く親しまれたマルーン帯の車両や、中間に運転台がある編成が完全に姿を消す日が近づいているのです。

 

あなたが東上線を利用する際、これからはシャイニーオレンジの50000系か、新たに登場する青系の90000系のどちらかに乗ることになります。国土交通省が2035年までの全車両VVVF化を目指す方針を示す中、東武鉄道も車両の近代化を進めています。置き換えられる車両の行方はまだ未定ですが、池袋付近で日立製アルミ車両が統一感ある光景を作り出す日も、そう遠くないかもしれません。あなたのお気に入りのマルーン車両を見るなら、今のうちかもしれませんね。

 

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