物流分野における労働力確保の課題解決に向け、三菱地所が革新的なアプローチを開始します。愛知県日進市において、2030年代初頭までに次世代交通手段に対応した先端物流拠点の建設が予定されています。自動運転技術を搭載したトラックや連結車両がスムーズに出入りできる設計で、人的負担を軽減しつつ配送効率を飛躍的に高める狙いがあります。

 

計画地は名古屋瀬戸道路の長久手ICに直接つながる日進北部土地区画整理事業区域内約10ヘクタールの用地です。複数企業が利用可能な共同型施設として、6階建て構造で総床面積約23ヘクタールを誇ります。人口成長が続くこの地域に千人超の雇用創出が期待されています。名古屋都心部への好アクセスも立地選定の重要な理由となりました。

 

この施設の特徴は、一般道を通らずに高速道路から直接アクセスできる専用通路です。これにより、政府が推進中の完全自動運転トラック（レベル4）がシームレスに施設利用できる仕組みを実現します。あなたも将来、この施設周辺を走行する際、人間不在のトラックが行き交う光景を目にするかもしれません。

 

国の労働規制強化により長距離ドライバーの勤務時間制限が厳しくなり、物流業界は深刻な人手不足に直面しています。この社会課題に対応するため、三菱地所は関東（横浜市）、関西（京都府城陽市）と合わせた三大都市圏を結ぶ先進的な物流ネットワーク構築を構想しています。2025年11月21日には三菱地所と日進市が覚書を締結し、計画の第一歩を踏み出しました。この取り組みが未来の物流のあり方をどう変えるのか、注目が集まっています。

 

 

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