園児を通園させる保護者の皆さん、子どもたちが利用する幼稚園や保育施設の送迎バスの車体に付いている識別プレートの色に注目したことはありますか？実はこれらは白色と緑色の二種類が存在し、その違いには明確な理由があるのです。

 

識別プレートの色分けは運営形態と密接に関連しています。白色プレートを装着した車両は、主に「無料送迎」として位置づけられた自家用車両です。園が直接運転手を雇用し、利用者からは送迎費用を別途徴収しないケースがこれに当たります。一方、緑色プレートの車両は、多くが専門業者への外部委託によって運行されています。

 

なぜ園によって異なる方式を採用しているのでしょうか？その背景には経済的な事情があります。緑色プレート車両は定期点検の頻度が高く、保険料も割高になるため維持費が嵩みます。そのため人件費の負担を考慮した結果、外部委託を選ぶ園も少なくありません。運転者確保の難しさも重要な要因です。

 

また、特別な許可を得て白色プレートでも有料送迎できる「特例制度」も存在します。これは交通空白地域などで公共の利益に適うと判断された場合に認められる制度です。

 

どちらの方式を採用していても、子どもの安全確保という点では差異はありません。園が直営する白色プレート車両も、プロの運転手による緑色プレート車両も、乗車する園児の安全を最優先に運行されています。識別プレートの違いは単なる制度上の区分であり、サービス品質に影響するものではないと理解しておくとよいでしょう。

 

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