京都の日本酒製造企業と静岡の貨物運送会社が、革新的な取り組みを始めました。両社は10月28日より、日本酒の定期便に自動操縦機能を搭載した車両を導入すると発表しています。これまで東京・千代田区の自動運転技術ベンチャーと共同で行ってきた試験運用から、本格的な商業利用へと発展させるものです。現在は人間の監視が必要な部分自動化段階ですが、2027年度までには人間操作が不要となる完全自動化の実現も視野に入れています。

 

運用されるのは、約11トン積載可能な大型車両で、月に一度程度の頻度で走行する予定です。京都府の久御山JCTから神奈川県厚木ICまでの高速道路区間において、自律走行システムが稼働します。

 

今回の本格運用に先立ち、三社合同で7月から9月にかけて同一ルートでの検証作業を3回実施しました。出荷タイミングや気象条件、貨物状態など様々な変数を考慮した調査を行った結果、通常の配送と変わらぬ品質確保が可能と判断されました。今後は定期配送を通じてより詳細なデータ収集を進めるとともに、物流企業の専門知識を活用して積載効率の最適化なども図る方針です。皆さんが飲む日本酒も、近い将来、こうした次世代技術によって届けられるかもしれません。物流業界が直面する課題解決に、自動運転はどのように貢献するのでしょうか？

 

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