運転中の突然の体調不良による事故は、毎年数百件も発生しています。例えば2023年11月4日に兵庫県加古川市で発生した13台絡みの多重衝突事故では、運転手が心筋梗塞で意識を失ったことが原因でした。

 

こうした悲劇を防ぐため、国交省は2016年に「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」のガイドラインを世界に先駆けて策定しました。このシステムは運転手の異変を感知して車両を自動停止させる仕組みです。

 

EDSSは最初に観光バスへ導入され、その後路線バスやトラックへと広がりました。現在では一部の一般車両にも搭載されています。多くの命を預かるバスから普及が始まったのは理にかなっています。

 

このシステムは、フロントカメラによる運転手監視や専用ボタンの操作によって起動します。バスの場合は運転席と乗客用の2つのボタンが設置されており、乗客用は運転席後方に配置されていることが多いようです。

 

作動すると、警告音とアナウンスが流れ、反応がなければ自動的に減速・停止します。同時にハザードランプの点滅やホーン鳴動で周囲に危険を知らせます。誤操作防止のため、ボタン押下から実際の作動までに数秒の猶予時間が設けられています。

 

あなたがバスに乗車する機会があるなら、このEDSSの存在や乗客用ボタンの位置を覚えておくと良いでしょう。万が一の事態では、自分自身や周囲の人々の命を守ることにつながるかもしれません。

 

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